12/1(水)、東京ビックサイトで行われているフィットネス産業展「SPORTEC2021」内にて、「いのち輝くフィットネスへ」キャンペーンの記者発表会が行われた。
本キャンペーンは日本フィットネス産業協会(FIA)に加盟する日本全国のフィットネスクラブ約100社3000店舗が協力し、コロナ禍における多くの苦難を乗り越えるべく、フィットネスで日本の元気を復活させるために企画したもの。日本に笑顔を取り戻し、フィットネスの重要性や安全性を改めて発信するために、12/1よりさまざまなキャンペーンを展開していく。
加盟企業が一丸となって取り組むキャンペーン
会見冒頭では、FIA会長の吉田正昭が登壇。フィットネスインストラクターやフィットネスクラブ会員からの声を紹介するとともに、「だれもが健やかで、心通い合う人といつまでも一緒に過ごせますように。そして、人生は幸せに満ちていると言葉にできますように。今を超え、もっと活き活きとする未来へ。わたしたちは想いをひとつに、さらに前に進んでいきます」と、キャンペーン宣言を紹介した。
続いて、同協会副会長であり広報PRプロジェクト委員長の笠原盛泰による、キャンペーンの具体的内容の説明に移っていく。
キャンペーン内容の一つ目は、PR動画の公開について。「もしも!?ディストピア」とタイトルが付けられたこの動画は、「運動を奪われる」という現在の日常を比喩的に描き、「ユーモアを交えた未来的な作品」に仕上がっている。動画ではキャンペーンに賛同した小木博昭が主人公を務め、オリジナルソング「いのち輝く」はシンガーソングライターの熊木杏里が作曲・歌、なかじましんやが作詞を担当した。
https://www.youtube.com/watch?v=p_HA1hmdFio
加えて笠原は、「このキャンペーンが全国に広がっていくように、まずはわれわれFIAの加盟企業が各施設が『いのち輝くフィットネスへ」キャンペーン』、略して『いのかが』キャンペーンをそれぞれが工夫した形で行ってもらいます。そして業界初となる、全店共通の無料クーポンをLINEで配布します。このクーポンはお一人様一回限りですが、加盟企業のどの店舗でも利用できます」と紹介。業界が一丸となったキャンペーンであることを強調した。
また、さらなるキャンペーン拡散のために、SNSなどを利用した「ポージングリレー」を広めていくとのこと。加盟フィットネスクラブのスタッフやインストラクターは約10万人、会員を含めると数百万人にのぼり、「目指せ10万人リレー」を目標に掲げて大きなムーブメントを巻き起こしていきたいとのことだ。
キャンペーンWEBサイトでは、PR動画やクーポンの詳細とともに、FIAに加盟するルネサンスに所属する競泳の池江璃花子のメッセージ映像も視聴可能となっている。
最後に笠原は「一時は不要不急であるとも言われたこのフィットネス業界が、本来は人のいのちをより輝かせる素晴らしいものであると、このキャンペーンを通じて訴えていきたいと思っています。どうか、皆さまもご協力いただけると嬉しいです」と締めくくった。
アンバサダーに魔裟斗、岡部友、アンガールズ山根良顕
続いて、ゲストの3人によるトークセッションへ。登場したのは、元K-1世界王者の魔裟斗、“美尻のカリスマ”として知られる岡部友、そして、昨年から筋トレに励み、その成果を自身のYouTubeチャンネルで公開しているアンガールズの山根良顕だ。3人はキャンペーンに賛同し、アンバサダーを務めることになった。
まずは、PR動画を見ての感想から。
魔裟斗が「動画を見て、去年の緊急事態宣言が出た頃のことを思い出しました」と切り出し、「僕は運動が大好きなのですが、ジムに行けなくなって、外でマラソンをしてそれをSNSに投稿したところ、批判されてしまいました。あのときは悲しかったということを思い出しました」と話す。
岡部も同様に、「トレーナーとして、お客様に直接触れることができずに、指導のしづらさ、もどかしさを感じたことがありました」と振り返り、山根も「僕は最初、まだでき上がっていない身体でジムに行くのが恥ずかしかったんです。でも次第に、ジムに行くとスイッチが入って周りが見えなくなるほど楽しくなるようになりました。だから、(緊急事態宣言で)ジムに行けなったことで、それがこんなにキツいのかと実感しました」と、昨年の状況をそれぞれ思い出しながら語った。
そこから話題は、そういった時期を経て感じた運動やフィットネスの重要性について。
「格闘家を引退して以降もジムでトレーニングを続けていて、42歳になった今もずっと元気なのは運動を続けているお陰。運動のおかげで、10年は風邪をひいていない」と魔裟斗は話し、「運動は身体だけでなく、精神面も鍛えてくれるもの。コロナで精神的にやられてしまった方もいたかもしれませんが、それに打ち勝つために、運動で心を鍛えていくこともできると思います」(岡部)、「トレーニングをはじめて、皆さん気づいてないかもしれませんが、声が大きくなりました(笑)。まだ僕はその域には達してませんが、同じように身体を鍛えている芸人さんの話を聞くと、鍛えることでスベるのが怖くなくなるみたいです。僕もそこまでいきたいですね」(山根)と、それぞれの考えを伝えあった。
元格闘家、トレーナー、芸人と3人とも立場やトレーニングへの向き合い方は異なるものの、共通するのは、運動を続けることで精神的にも強くなり、コロナ禍であっても充実した生活を送ることができていることだ。最後に3人から、キャンペーンスタートに向けた応援メッセージが届けられた。
「これからは人生100年時代。年をとっても元気で自分の足で歩いて、楽しい人生を歩んでいくのが大切だと思います。そこには運動が大切になります。ぜひ皆さんも、今からでも運動をはじめて、人生を長く楽しく生きてほしいと思います」(魔裟斗)
「トレーニングをやりにくい環境が去年から続いていましたが、今、ジムは開いています。準備満タンで皆さんを待っているので、一歩踏み出してほしいです。トレーニングを再開する、あるいはこれを機にはじめる勇気を出してもらいたいと思います。一緒に、心も身体も鍛えていきましょう」(岡部)
「僕がトレーニングを続けていることで、『山根でもやれている』と、フィットネス業界のハードルを下げたいと思ってやっている部分もあります。ぜひ皆さんもジムに行ってみてください。ジムは怖いところじゃありません!」(山根)
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文・写真/木村雄大