昔はスポーツマンだったのに、40代～50代にさしかかって体力の衰えを感じたという人も多いのではないでしょうか。この問題に対して、林道、砂利道、登山道などを走る「トレイルランニング」の第一人者で、多くの実績を持つ鏑木毅（かぶらぎ･つよし）さんが著書を刊行していました。
その書籍のタイトルは「50歳で100km走る！（扶桑社）」というもの。自身の経験に基づいて作られた、「50歳でも長距離を走ることができる体」になるためのノウハウが紹介されています。その上食事の面からも、体力を復活させる方法がわかるようになっています。
鏑木さんは「チーム100マイル」というトレイルランニングチームを主宰しており、20～60歳の幅広い年齢層のメンバーと練習しています。中には55歳でランニングを始め、最初は練習についていけなかった人もいたと言います。しかし、その人もトレーニングを積むうちに、59歳のときにはフルマラソンで3時間26分を記録。100kmのトレイルランニングレースを完走し、65歳の現在も厳しいランニングコースに挑戦しています。
「60歳あたりから人間の運動能力や筋力は大きく落ち込みますが、50代であればまだまだ強くなれる余地はあります。50代で適切なトレーニングを行ない、高めた持久力や脚力は急激に落ちることはありません」と鏑木さん。
本書ではそんな鏑木さんのメソッドを、トレーニング方法の写真入りで紹介しています。
歳を重ねても自力で長距離を走ることができる力は、競技のためだけではなく、日常生活のQOLを向上させることにもつながります。こういったメソッドが、日本の健康をさらに豊かにしてくれるかもしれません。
