「試合前日までに2~3㎏オーバーまで持っていって最後は水抜き」
——通常体重が71~72㎏ということは、ダイキ選手の階級はバンタム級(-61.2㎏)なので毎回、10㎏程度落としていることになりますね。
「そうですね。試合が決まるタイミングにもよりますが、早めに決まれば約1ヵ月前から本格的な節制をし始める感じです。ただ計量直前のような食事だと練習で体がもたないので、ある程度は食べるようにしています。なのでラスト2週間が本当の減量といった感じです」
——減量に関して、何かしらアドバイスを受けたことはあるのでしょうか。
「いえ、とくにないです。気がついたら今の減量法になっていました。少しずつ前の試合の時とくらべると食べるものが変化したり、試合を重ねるたびに上手に落とせるようになっていると思います」
——今回変化したものは何でしょうか。
「今回は朝にヨーグルトを摂っています。そこにバナナとプロテインの粉を混ぜて食べています。あと間食にデーツを取り入れました。扇久保博正選手(RIZIN バンタム級 JAPAN GRAND-PRIX 2021優勝)が食べているみたいで、自分の後輩が食べてみたら『すごくおいしい』と。それで自分も食べてみたら、黒糖みたいな味がして本当においしいんです。カリウム、食物繊維、鉄分、亜鉛とか栄養が豊富で、カリウムは最後の水抜きの時も大切になってくるので重宝しています」
——ラスト2週間で、だいたいどのように体重が推移するのでしょうか。
「試合10日前の練習終わりに66㎏台に持っていく感じです。で、試合の1週間前の日曜日に、できるだけ計量が終わった時に食べるものと同じようなメニューのものを食べます。いつも計量の前の週の月曜日は、5㎏ちょっと残っている感じです。そして運動、半身浴などの最終調整でラスト1週間で試合前日までに2~3㎏オーバーまで持っていって最後は水抜きで3㎏ですね。僕の場合は、水抜きは多くても3㎏までです」
——過去に減量で失敗したこともありますか。
「今思えばデビュー当時は、試合のときに足がフワフワして力が入らないことが多かったです。その時は水分だけを意識しすぎて、リカバリーの時にちゃんとした栄養素が摂れてなかったので、最近は意識して食べるようにしています。デビュー当時は水抜きの直後なので水分を摂り過ぎて、本当に摂らないといけないものが水分でお腹いっぱいになって食べられないということがありました」