ローテーターカフ(回旋筋腱板)の中では唯一体表から見える筋肉。
肩関節の外旋、安定を担う主力筋で、肩甲棘の下部で触診することも可能だ。
野球などの投球動作時に肩が抜けないようにする働きがあることから、肩を酷使するスポーツなどで痛めやすい部位の一つ。
また、普段からトレーニングを実施している方は大胸筋や広背筋を鍛えることが多いが、内旋させる筋は自然と強くなっていることが多い。
しかし、外旋させるエクササイズはほぼなく筋力のバランスが崩れ外傷に繋がりやすいため、棘下筋と小円筋のエクササイズは見逃すことができない。
とくに、五十肩やインピンジメント症候群、肩関節周囲炎などの原因となることも多い。肩の後方部の安定に重要な役割を担うため、ケアには十分注意したい。
<起始>
・肩甲骨の棘下窩
<停止>
・上腕骨の大結節中部
<支配神経>
・肩甲上神経(C5~C6)
<主な働き>
・肩関節の外旋、肩甲上腕関節の安定
<主なトレーニング法>
・エクスターナルローテーション
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