――普段どのように腹筋を鍛えていますか? またその中で、腹筋をより強くするため、意識していたことはありますか?
「家と道場の両方でトレーニングしています。家ではなるべく毎日鍛えるようにしていて、ヒザ上げ腹筋、ヒザ上げ腹筋(捻りあり)、ツイストプランクをそれぞれ最低50回はやるようにしています。道場では、稽古の最後に選手のみんなで腹筋のメニューをやっていますね。
だいたいいつも、『シットアップ』を50回、『シットアップ(捻りあり)』を30回×2セットやります。その後に、ヒザ上げ腹筋を50回やることもありますし、ヒザ上げ腹筋(捻りあり)を50回ほどやる事もあります。意識している事は、キツくてもなるべく止めずにやる事です。どうしてもキツい時は止まることもありますが、止めずにやることでより追い込むことができると実感しています」
――これから腹筋を鍛えたい人(空手家、一般問わず)にオススメの鍛え方があれば教えてください。
「オススメの鍛え方は、毎日腹筋をやることです。毎日やると逆に筋肉がつかないという説もありますが、私は腹筋に関しては毎日やっています。むしろ毎日やっている方が、トレーニングが苦にならないと感じています。 たとえば週に3回しか腹筋をやらないとすると、1日やって、1日休んでという形になると思います。それだと、1回づつのトレーニングが少しきつく感じます。
毎日やる事でトレーニングに体を慣れさせることができ、楽に習慣化できると私は感じています。また、最初から50回を3セットやる!など、厳しい目標は立てない方がいいと思います。『1日に合計50回やろう』など小さい目標から立てると、小さい目標を達成するたびに達成感と楽しさを感じられるので、より腹筋を継続しやすくなると思います」
――実体験をふまえて、腹筋が強いと空手にどのような好影響があると感じますか?
「腹筋を鍛え始めてからは、『お腹への攻撃を効かされて負ける』ことがなくなりました。私は小学生の時、お腹が打たれ弱かったんです。全国大会の決勝でお腹を効かされて、ほぼKOのような感じで負けたこともありました。その弱点を克服できたことは大きかったですね。
また、お腹が効かされなくなるとスタミナの消費を減らすことができますし、組手の中で自分の技に集中できるので、勝てる確率が上がると感じます。私はそういう意味で、腹筋を鍛えた方がいいと思っています」
目代さんの鋼鉄ボディは、弛まぬ鍛錬の積み重ねでつくられたものだった。空手家はもちろん、トレーニーの方々も目代さんのメソッドで鋼鉄の腹筋を手に入れてみてはどうだろうか。
目代さんは今年9月にポーランドで実施される、第7回世界ウエイト制大会に女子重量級の日本代表として出場が決定しており、活躍が期待される。一方で長野さんも、今後プロレスや女優業などマルチな活躍を見せていくことだろう。
目代さんの鋼鉄ボディはもちろん、テクニック伝授を受けた長野さんの活躍からも目が離せない。