アクロバティックな動きで魅了。踊るイケメントレーニー・KO-TAの秘密に迫る 【KO-TA(前編)】




ダンサー、コンテスト選手、トレーナーとマルチな活躍を見せているKO-TAさん。2018年のベストボディジャパンでの初優勝を皮切りに、国内外問わず実績を残しているイケメントレーニーだ。近年はSuper Body Contest(SBC)などの大会に多数出場し、磨き上げた肉体とダンサーならではのアクロバティックな演出で、見る人を魅了している。そんなKO-TAさんのパフォーマンスの裏には、どのような努力や思いが込められているのだろうか。今回は前後編のインタビューで、その秘密に迫っていく。前編では、ダンサーとしてのルーツやトレーニングについて聞いた。

ダンスとトレーニングを組み合わせれば、“使える筋肉”をつけることができる

――KO-TA さんは多くのコンテストで実績を残しています。2021年のSuper Body Contest東京大会ではアクロバティックなパフォーマンスで、Champion of the show(総合優勝)とベストパフォーマンス賞を獲得されましたね。

「ありがとうございます。あの時は、ふたつのタイトルをいただけてとてもうれしかったです。僕は普段、ダンサーとしても活動しているので、ボディコンテストに出た時も自然と観客を楽しませることを考えてしまうんです。それが活きたのかもしれないですね」

2021年のSuper Body Contest TOKYO09に出場したKO-TAさん
ダンス仕込みの、アクロバットな動きで観客を魅了する

――ステージでのダイナミックな動きは、ダンスが原点になっていたのですね。

「はい。22歳でダンスを始めたので、もう18年ほどやっています。最初は舞台で踊ったのがきっかけで、必死で振付を覚えるうちに、ダンスの魅力にはまっていったんです。そもそも子どもの頃から目立つのが好きで、小学校低学年ではバク転を練習して友達の前で披露していました。根っからのエンタメ気質というか、そういうのが好きだったんです(笑)」

――ダンスをする上では、筋力も必要ですよね。あくまでイメージですが、ダンサーの方はマッチョが多い印象があります。

「激しい踊りをするダンサーはマッチョもいますが、華奢な人も多いですよ。僕がダンスを始めた頃は、ダンサーは夜に踊ってそのままお酒を飲むことが多くて、お腹が出ている人も多かったんです。僕はお酒が飲めなかったですが、まわりの姿を見て『引き締まった体で踊れるようにしよう』と思ったんです。むしろダンスを始めてから、筋トレに本格的に取り組んでいったかもしれません」

――がっつり鍛えていると筋肉が硬くなったり、体が重くなったりするイメージがあります。ダンスに影響はありませんでしたか。

「僕は筋トレをした後にダンスをするのが習慣になっているので、自然に筋肉も柔らかくなっていったと思います。僕の経験からすると、筋トレだけをするのではなく、動きのバリエーションがある運動もセットで行なうことが大事だと思います」

――運動をセットで行なうことで、使える筋肉になるということですね。

「はい。ダンスのための筋トレというよりは、僕はボディメイクをメインで筋トレしています。それでもちゃんと動ける筋肉になっていますよ。おそらく、何もトレーニングせずにダンスだけやっているとケガしやすいと思います。筋肉があればケガ予防にもなりますし、見栄えも、動きも良くなるのでおすすめです」

――ちなみに、ダンスとトレーニングをどのくらいの比重で行なっていますか。

「ダンスもトレーニングも毎日やっています(笑)。筋トレは部位を分けて行なっていて、自分が弱いなと感じるところは週に2回やるんです。今だと肩・背中・腹筋などですね。鍛えた後は踊るので、トレーニングとダンスがセットになっていきました。ダンスはヒップホップが得意分野ですが、バレエも並行してやっているので柔軟性を高められています。いろいろな動きに挑戦すると体の使い方も上手くなります」

魅せる体を意識したバキバキボディ

――ダンスと筋トレの組み合わせは、お互いにいい効果がありそうですね。

「両立して損はないと思います。ケガ防止で言うと、僕も鍛える前は激しく動いたあとに首が回らなくなったり、背中や腰が痛くなったりしていたんです。でもデッドリフトをやってから腰を痛めることもなくなりましたし、よりダイナミックなパフォーマンスができるようになりました。子どもの時は柔軟性がありますし、可動域も広いのでケガしにくいと思うんですけど、年齢を重ねるごとに鍛えて体をつくっていかないと、長く踊るのは難しいと思います。ベテランのダンサーで、体を壊して踊れないという人も多いので、やはり年齢を重ねるほどトレーニングをしっかりやった方がいいと思います」

――では逆に、ボディコンテストを目指す人にもダンスはおすすめですか。

「最近はSBCのように、ポージングでもかっこよく魅せられる大会がありますからね。ダンスをやると運動神経も磨かれますので、取り組んでみると発見があるかもしれません。僕自身、ダンサーだからこそボディコンテストで感じることもあるんです」

(後編へ続く)

取材・文/森本雄大
写真提供/KO-TA


KO-TA

本名:岡野紘大。ダンサー、ボディコンテスト選手、パーソナルトレーナー、YouTuberなど多彩な顔を持つ。22歳でダンスを始め、ダンス歴2ヶ月で日本武道館を経験。その後はプロダンサーとしてアーティストの指導や振付を担当しつつ、自身もダンス&フィットネスグループ「Vo2max」のメンバーとして活躍した。ボディメイクにも本格的に取り組み、2018年にはベストボディジャパン日本大会で初優勝し、日本代表にも選ばれた。2019年に韓国で開催された『FITNESSSTAR FINAL in KOREA』ではクラス優勝&総合グランプリ獲得を達成したほか、近年ではSuper Body Contestなどの大会で実績を残している。★KO-TAチャンネルはこちら