トレイルランナーの上田瑠偉が富士山の4つの登山道をすべて周るルートに挑戦




7月13日の早朝に前人未到の記録を目指した挑戦がスタートした。ただ登るだけでも気力と体力が必要になる富士山だが、今回はそれを4往復“走る”という前代未聞のチャレンジだ。累積標高約7000m、合計距離52.1kmを10時間台での完走を目指して走り切る。

チャレンジャーの上田瑠偉は、2014年に日本で最も権威のあるレース『日本山岳耐久レース』(通称:ハセツネCUP)を最年少&大会新記録で優勝すると、2016年には『ウルトラトレイル・デュ・モンブラン CCC(101km)』2位、『ユース世界選手権』コンバインド種目優勝、『アジア選手権』優勝など快進撃を続けてきた。さらに2019年には『MIGU RUN SKYRUNNER WORLD SERIES』で、アジア人初となる年間世界ランキング1位という快挙を成し遂げた。

そんな上田瑠偉が今回挑戦したのは、富士山の登山道4つをすべてつなげて、それを1周してくる『ONE STROKE』というプロジェクトだ。富士山一筆書きとも呼ばれるこのチャレンジは、今までに2人しか記録に残っていない。累積標高約7000mと、エベレストにもせまる高さを登る、タフな挑戦となる。日本で一番高い山を半日も経たずに4往復するスピードや、登っているときの表情にも注目だ。

挑戦では富士宮ルートを58分58秒で登り終えると、驚異的な速さで御殿場ルートを下り、1時間36分43秒で1往復を完了。そのあとも目標タイムを大きく上回るペースで走っていき、最終的には目標としていた10時間台すらも超える9時間55分41秒でゴールした。完走後のインタビューでは涙を見せる場面も。感動必死の密着映像は11月に配信される予定だ。