8/21(日)、福岡・ウエルとばたにて「第26回日本クラス別ボディビル選手権大会」が開催された。男女階級別の日本一を争うこの大会は、10月に行なわれる日本選手権の前哨戦として、そして世界大会への派遣選手選考会として注目を集めている。
第1部では男子ボディビルの4クラスを実施。55kg以下級では、このクラスの名手である赤澤範昭が優勝。毎年独特のフリーポーズで会場を沸かせているが、今年はKing & Princeの「ichiban」をBGMにチョイス。「去年は55kg以下のモンスターになるべく嵐の『Monster』でしたが、今年は『一番』を目指しました」とコメントした。
この日、もっとも激戦となったは70kg以下級だろう。昨年の日本選手権12位の吉岡賢輝、同8位の松尾幸作、同4位の加藤直之に加え、今年の東京選手権4位で多くの実績を持つ土金正巳、そしてご存じ“バズーカ岡田”こと岡田隆が4年ぶりにコンテストの舞台に立って熱戦を展開。結果は加藤が貫録の戴冠となったが、急成長中の吉岡も十分にそこに迫る勢いを見せ、10月の日本選手権での躍進が期待される。
また、60kg以下級は昨年と同じ顔ぶれが決勝に残り、豊島悟が連覇を達成。65kg以下級では、東京選手権2位の寺岡陽を抑え、日本選手権5位の木村征一郎が王者に。今年ラストのステージとして気合十分でステージに立った筋肉YouTuber・サイヤマングレート(田中光昭)は予選敗退となった。
午後からは女子フィジークの審査も実施。158cm以下級では、元祖マッスルビューティーとして久々にステージに立った大澤直子が、日本選手権2位の清水恵理子を制して優勝。163cm以下級では、昨年はボディフィットネス部門で上位を争った中島千春と阪森香理が激戦を展開し、中島に軍配。昨年から一段とバルキーな身体に仕上げた中島は先週のミス東京に続く戴冠で、この日は欠場となった女王・澤田めぐみを脅かす存在となりそうだ。また、選手の欠場により唯一のエントリーとなった佐藤とく子が163cm超級優勝となった。
男子75kg以下級は、ボディビル界屈指のイケメンとして人気を集める嶋田慶太が昨年に続いて頂点に。予選審査から決勝規定ポーズ、決勝フリーポーズと徐々に存在感を高めていった。
昨年はリアルモンスター相澤隼人が制した80kg以下級は、関西期待の星・村上勝英、広島のベテラン・河村秀美との僅差の勝負を制した髙梨圭祐が戴冠。85kg以下級は佐藤茂男が、90kg超級は岸田勇輝がそれぞれ連覇を達成。90kg以下級は、今年のジュニア選手権2位とメキメキと実力を伸ばしている若手・榎田大人が頂点に立った。
写真/木村雄大