本気で鍛え上げた美マッチョ女子たちの真剣勝負
ジムにいけばアスリートでもなんでもない普通の女性がフリーウエイトにいそしみ、インスタを覗けばたくさんの女性が自慢のシックスパックをアップしている。女性が美しくなるための一つの手段として「トレーニング」「フィットネス」を取り入れるようになった現在。シリアスに鍛える女性が珍しくなくなった時代。そんな今を象徴するかのようなテレビ番組が誕生した。
テレビ朝日で木曜日深夜に放送されている「超人女子」。番組のコンセプトは「この国で、最も屈強にして、美しく、しなやかな肉体を持つ女性は誰なのか!?」。登場するのは東あずさ(モデル/ブラジリアン柔術)、 杉山しずか(総合格闘技)、 田上舞子(パーソナルトレーナー)、 津吹アイリ(陸上7種競技)、 宮河マヤ(モデル)、山口絵里加(インストラクター)など。日ごろからハードなトレーニングと向き合う各界の女性が一堂に会し、さまざまな競技のナンバーワンを決めるスポーツバラエティーだ。
「フォトジェニックな女性が注目を集めるようになりましたが、そこをテレビの番組に落とし込んだものが、まだありませんでした。では、どういったことをやれば、いろんな世代の男女に見ていただけるものなるか。そういったことを考えて、できあがっていった番組が『超人女子』です」
ゼネラルプロデューサーの本部純さんが、番組制作当初を振り返る。
「最初は『アメージングマン』という、別の企画でした。その競技の世界では目立っていないけど、例えば遠投だけはものすごい野球選手とか、キック力だけは誰にも負けない格闘技の選手とか。男女問わず、そんな秀でた才能を持つ選手を集めて、その特化した部分のチャンピオンを決めていけば、新しいスターが生まれてくるんじゃないかと。そこから、女性だけのほうがいいんじゃないかという声が上がり、いまの形へと変わっていったんです」
番組内での戦いはすべて一発勝負の真剣勝負。対戦相手はくじ引きで決定。そこには一切の演出は介入しない。
「ガチンコであることは大事にしていきたいです。この番組には、その競技の日本代表選手になるような方にも出ていただいています。選手たちは、プライドを背負って番組に出てきていただいています。こちらとしても、手を抜くわけにはいきません」
参加選手たちも、日ごろのトレーニングを評価される場として、高いモチベーションで収録に臨んでいるという。番組がスタートしたのは今年2017年の10月から。まだスタートしたばかりの番組ではあるが、放送を重ねるごとにSNS上には「#超人女子」の数が増加。また。テレビ朝日の視聴者センターに出演を直訴する女性から電話がかかってくることもあるとか。
「今はスポーツのジャンルから選ばせていただいていますが、ゆくゆくは自衛官の方、警察官の方、消防官の方、そういった職業の方にも出演していただければと思っています」
超人女子は、「美しい」と「鍛える」ことがイコールの関係になりつつある“今”という所代の先駆的な番組。そこに出演している女性たちも、時代のアイコンとなっていく可能性を秘めている。
「この番組からスターが生まれたらいいなと思っています。今はパーソナルトレーナーのAYAさんが注目されていますが、アイドルとか、歌がうまいとか、そういった以外の部分でスターの要素を持っている人って、まだまだたくさんいるはずです。そういう人が、この番組から出てくるといいと思います」
将来的にはゴールデン枠への進出も視野に入れているという「超人女子」。こういったプログラムが地上波のキー局でオンエアされるようになったところに、現代における「女性」と「トレーニング」の関係性が伺える。VITUP!でも注目していきたいテレビ番組だ。
取材/藤本かずまさ
撮影/神田勲
<オンエア情報>
今夜11月2日(木)1時26分(テレビ朝日)
今回は“超人上腕二頭筋女子”が決定!
競技はバトルロープ!
挑戦者:東あずさ / 坂井絢香 / 杉山しずか / 田上舞子 / 田村友絵 /津吹アイリ / 野呂美咲季 / 宮河マヤ