ライバルとの激戦でリベンジ達成。大きな苦難を乗り越え鎌倉決戦を制した尾花優が、いざFINALで日本一獲得へ【Super Body Contest KAMAKURA 11】




11/13(日)に神奈川・鎌倉芸術館にて開催された、Super Body Contest(SBC)の鎌倉大会(KAMAKURA 11)。今年も全国各地の予選大会で熱戦が展開されてきたが、中でも1、2を争うほど白熱したバトルを繰り広げたのが、今大会のSBC部門であろう。

「本当に感無量です。彼に今度こそ勝つことを目標としていたので」

大会後のバックステージでそう話すのは、SBC部門のChampion of the show(総合優勝)を獲得した尾花優。“彼”というのは、DUKE(男子30歳~39歳)で2位となった田中佑樹であり、今年4月の埼玉大会でも横に並んだ二人だったが、そのときは田中に軍配が上がっていた。

「悔しかったですし、埼玉で負けたことで今回に向けた目標とすることができていたので、ある意味、彼には感謝しています。実は8月に、大きめの交通事故に遭ってしまい、約1ヶ月はリハビリ生活でした。悔しさをバネに、そこから急ピッチで仕上げてきましたが、いろいろな方の支えがあったからこそ今日ここに立てたので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです」

クラス審査ではファーストコールで呼ばれ、セカンドを経て、サードコールで上位4人とともに再び前に立つと、ラストコールでは田中との2人の比較に絞られる展開に。SBC史上でも稀に見るハイレベルかつ、どっちが勝つかがわからない、観ている者にとっても興奮を感じる激戦であった。

次なる舞台は、最終決戦として12/3(土)に埼玉で行われる「SBC FINAL」。強烈なライバルとの今大会の激戦を制し、昨年大会ではSBC部門の総合2位の尾花が見据えるのは、トップオブトップのみだ。

「佑樹くんとも話しましたが、日本大会でも共に頑張ろうと。切磋琢磨できる関係が僕の支えになっているのは間違いありません。ここで総合優勝を獲れたことで、初心に帰ることができた部分もあるので、FINALに向けてまたつくりなおして、もっと素晴らしい状態で臨みたいと思います」

取材・文・写真/木村雄大