「デニムに似合う身体づくりは面白い」。SBCの象徴的存在・風間裕次郎がTREND部門との2冠を達成【Super Body Contest 2022 FINAL】




Super Body Contest(SBC)の決勝大会となる『SBC 2022 FINAL』が、12/10(土)に埼玉・サンシティ越谷にて開催された。全国各地で行なわれてきた計13の予選大会の上位入賞者が集う日本一決定戦であり、非常にハイレベルな熱戦が展開された。

「まずは、ホッと安心しましたね」と話すのは、細身ボディのTREND部門とデニム着用の新競技「SBC DENIM」の2カテゴリー制覇を達成した風間裕次郎だ。8月の「SBBF×SBC」で初めてDENIMが開催された際のチャンピオンであり、このカテゴリーをけん引する存在として注目を集めてきた。

「昨年の決勝大会ではEPIC(男子18歳~39歳)クラスで2位だったこともあり、今年はまずはTRENDで優勝を狙っていました。DENIMは『獲れたらいいな、ダメだったら来年また頑張ろう』というぐらいで。一緒に二つとも獲れたのは嬉しい思いもあるし、逆に、どうしようか?という思いもありますね」

風間といえば、豊富なブレイクダンスの経験と技術を持ち、各大会のフリーポーズでアクロバティックなパフォーマンスで会場を沸かせてきた。この日も、TREND部門ではバク宙を、DENIMでは見事なブレイクダンスを披露し、ベストパフォーマンス賞も受賞となった。

「TRENDではちょっと失敗して導線も間違ってしまい……それがあったので、その後のDENIMではもう思いっきり回ってやろうと(笑)。とはいえ、『やりすぎないように』というのは意識しています。パフォーマンスは10秒という規定があるので、そこはしっかいり守りながら。これまで、ちょっと超えてしまったときがあったので。ある意味、一発芸のようなものですね。選んでいただけて光栄です」

特にDENIMにおいては初代王者となったことで、今後は多くの選手たちが風間のボディや雰囲気、見せ方が一つの基準となっていくであろう。今年は去年のリベンジということもあり各大会後に「まずはTRENDで」と語ってきたが、FINALを終えた今は、ややDENIMに気持ちが傾いているようだ。

「ちょっとセクシーに見せる感じのポージングが自分は好きですし、なんとなく今は、いったんTRENDは置いておいてDENIMにまた出ようかなという気持ちです。自分の身体をこうやってカッコよく仕上げていくことは、食事管理も含めてちょっと非現実的なことだとは思いますが、それも含めて自分は身体づくりが好きなので。身体のバランスを見ながら、デニムに似合うラインをつくっていくのは面白いことだと思いますし、そういう選手が増えてくるともっと面白いカテゴリーになるんじゃないかと。これからも、フィットネスを楽しんでいきたいと思います」

デニムの着こなし方からパフォーマンスまで、各大会で選手それぞれの個性が光ったこのDENIMカテゴリー。来年はどんな魅力を持つ選手が現れるのか。2年目のDENIMに乞うご期待。

取材・文・写真/木村雄大