12/10(土)に埼玉・サンシティ越谷にて開催されたSuper Body Contest(SBC)の決勝大会となる『SBC 2022 FINAL』の女子SBC部門にて、黒川紀子が見事にChampion of the show(総合優勝)に輝いた。
5月の静岡大会の同部門で総合優勝を獲得した彼女はその後、SUMMER STYLE AWARD、J-CLASSIC、さらに韓国にわたりK-CLASSICにも出場。また、3団体合同イベント『筋肉祭』にも参戦した。このイベントを開催する3団体全てに出場した選手は、おそらく彼女だけであろう。それゆえに大会前には自身のSNSで、「3団体全てを経験した私にしかできないステージングを」と意気込みを語っていた。
そして迎えたこの日のステージ。昨年は入賞も届かなかったこの舞台で、これまで以上の笑顔で堂々としたポージングを披露。色気のある美の中にフィットネスらしい強さをしっかりと表現するパフォーマンスは、今年数多くのステージを経験してきた彼女だからこそ見せられるものだろう。高久あゆみや居本梢といったSBC各大会で常に上位入賞を果たしてきた強敵を抑えて、MONARCH(女子40歳~49歳)クラスを制覇。その勢いのまま、総合優勝を獲得した。
1年の集大成として、2022年の自分も全て詰め込んだベストのステージを見せた黒川。とはいえ、団体ごとに求められる身体も異なれば、必要となるポージングや素養も異なる。大会ごとに調整する難しさはなかったのだろうか。
「いろいろな団体で、いろんなカテゴリーの大会に出場して、それぞれのカテゴリーに合わせてポージングと身体づくりを行ってきました。なぜそれができるかと言えば、純粋に楽しいからです。トレーニングも、ポージングも、食事管理も楽しいから続けられています。もし『しんどいな』と思うようになったら、もう大会には出ないと思います」
最高のステージの裏にあった、フィットネスを楽しむという最も大切な思い。この心持がある限り、彼女は来年もまた、最高の笑顔でこの舞台に立つだろう。
「どこの団体でもそうですが、選手の方もスタッフの方も、本当にみなさん良い方ばかり。だから楽屋もわちゃわちゃしていて、みんなでお菓子パーティーをしたり(笑)。こうやっていろいろな方と知り合いになれるのは楽しいですし、コンテストの魅力の一つだと思います。これからも、楽しくコンテストに出続けていきます」
取材・文・写真/木村雄大