12月10日(土)、ホテルスプリングス幕張にて、第6回自衛隊プレミアムボディ2022が開催された。本大会は自衛隊員および防衛大学生のみがエントリー可能なことが特徴であり、日頃の訓練で培った質実剛健な肉体を競い合う大会として注目を集めている。
そんな今大会の総合クラス・陸上自衛隊で優勝に輝いたのが、高濱龍之介隊員だ。熊本県出身の高濱隊員は、震災時に目にした自衛隊員の姿がきっかけとなり自衛隊に入隊。自衛官として訓練に励みつつ、国を守るための肉体づくりに精を出している。訓練の日々の最中、ある時目にした人物の姿が彼のコンテスト挑戦への道を拓いた。
「自分が筋トレをし始めたくらいの時に、森光慶さんという方が2018年の自衛隊プレミアムボディで初優勝したんです。その姿がすごくかっこよくて、自分もコンテストに出場したいと思うようになりました」
あこがれの姿に近づきたい。強い思いが原動力になり、一層トレーニングに熱が入った。演習で山籠もりをする際も、自ら器具を持参して筋トレを実施。減量期には自作の減量食をつねに携帯して絞りを強化するなど、ストイックにボディを磨き続けた。
その努力の甲斐あって、今大会の総合クラス・陸上自衛隊で見事に優勝。惜しくもグランプリファイナルでの戴冠はならなかったが、悔しさを糧に次なる目標を見据えている。
「来年の大会にも出場して、しっかり今回のリベンジをしたいと思います。次の目標は総合グランプリ獲得のみですね。自衛官としての仕事と大会出場を両立して、模範隊員のような存在になれるようにがんばっていきたいと思います」
念願のタイトル獲得、そして自衛官としてのお手本となるべく、高濱隊員の挑戦は続いていく。
取材・文・写真/森本雄大