2/12(日)に兵庫・西宮市民会館アミティホールにて開催された、2023年のマッスルゲート開幕戦となる兵庫大会。夏から秋にかけてやってくる本格的なコンテストシーズンからは時期的には早いため、「まずは一度ステージに立ちたい」「シーズンに向けての調整や準備としたい」「モチベーションを上げるため」など、参加する選手たちはさまざまな思いや目的を持ってこのステージに立ったことであろう。
ウーマンズレギンスフィットネス163cm超級に出場した福山由紀子さんは、「勝利することにこだわる自分に生まれ変わりたい」と意気込み、「自分のゴールドジムと私の歴史の集大成の発表会にしよう」という思いでこの日のステージに立った。
もともとマッスルゲートを知ったきっかけは、ゴールドジム内に貼られたポスター。ただしそのときは、「いいな~格好良いな~!自分も出てみたいな!でもこういう大会に出る人は会場に応援しに来てくれる友達がいっぱいいる陽キャの人達なんだ!江ノ島だし!みたいな感じで勝手に決めつけて断念してた」(本人のInstagramより)とのこと。
そのため、当時を振り返って「まさか自分が挑戦できる環境を得られるなんて思ってもみなかった。あの頃の私が今の私を見たらきっと喜ぶ」ともコメントしている。
そして迎えた、兵庫大会の本番。彼女が出場したウーマンズレギンスフィットネスは、トレーニングやコンテストビギナーから注目を集めているウーマンズレギンスから一段ステップアップし、着用するウェアや審査は基本的にウーマンズレギンスと同じだが、より筋量などのフィットネス性の高さが求められる競技。結果として、163cm超級で出場選手3人中3位という結果ではあったが、大会を終え、さらに前向きな気持ちで受け止めているようだ。
「今回出場して、私は舞台に立つのが本当に好きだなと舞台上で感じたし、舞台裏の高揚感や雰囲気も好きだし、控え室はトレーニングにこだわりがある人ばかりが集まってて最高だし、アットホームさもあるしで、集大成にしようかと思ってたけど、とっても楽しかったので!集大成ではなくマッスルゲートと私の歴史の幕開けということにします笑」と綴っている。
マッスルゲートは、順位がつけられる純然たる競技の場であることに間違いはないが、結果がすべてではなく、彼女のようにステージに立つことで気持ちの変化が起きたり、新たな発見をできたりする場でもあるだろう。もしコンテストを目指すか迷っているトレーニーの方は、ぜひ一度、勇気を持ってチャレンジしてみてはいかがだろうか。
文・写真/木村雄大