「格闘技で結果を出したいと思ってアルバイトに切り換えました」
——仕事はいつまで続けていたのですか?
「ZSTが始まるちょっと前くらいですね。格闘技で結果を出したいと思って、白洋舎を辞めてアルバイトの生活に切り換えました」
——ZSTで一気に注目される存在になりました。アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラ戦が出世試合と言われていますが、個人的にはZSTでの大石真丈戦で勝利したことが大きかったと思います。
「大石さんとの試合は知る人ぞ知る出世試合ですよね。修斗の前チャンピオンですし、『どうせ勝てないでしょ』って感じで組まれたカードですから。中原君との試合もそうですけど、客観的に自分を他人として見たら、そういうところで一本取るのはすごいですよね。自分で言うのもなんですけど(笑)」
——中原戦や勝村周一朗戦も、事前の勝敗予想は芳しくなかったように思います。
「そうでしょうね。でも対修斗という部分で、自分はリングス派だったので絶対に負けたくないというのはありましたよね」
——修斗には絶対負けたくない! 当時は口にしてないですよね?
「当時は怖かったんで口にはしてないです(笑)。今となっては勝村さんと、こんなに仲よくなるとは思わなかったですね」(続く)
所英男(ところ・ひでお)
1977年8月22日、岐阜県出身。170㎝。バンタム級(-61.2㎏)。リバーサルジム武蔵小杉 所プラス所属。MMA戦績/66戦35勝30敗1分。DREAMバンタム級日本トーナメント優勝。