「自分はずっとブレイクダンスを続けているのですが、以前から腰が痛くて、昨年のコロナ禍の自粛期間に診てもらったら、椎間板ヘルニアという診断を受けました。年始に手術をして、3月くらいまでは人生で初めて何も運動をできない期間を過ごしましたが、今回復帰してこのような形で優勝することができ、素直に嬉しく思います」
そう話すのは、7/18(日)に千葉・青葉の森公園芸術文化ホールにて開催されたSuper Body Contest CHIBA08のTREND部門で、男子Champion of the show(総合優勝)となった風間裕次郎だ。今年から新設されたTREND部門は、より痩せ身なボディラインが評価されるカテゴリー。美しく引き締まったバランスの良さが光る逆三角形ボディで、2クラス合わせて26人がエントリーしたTREND部門の頂点に立った。また、予選審査のフリーポーズではダンスで磨いたスキルを生かしてバク宙を披露し、大会を通じたベストパフォーマンス賞も受賞した。
「リハビリの期間は運動ができないので、太ったりしてしまいましたが、ブレイクダンスにも復帰することができ、身体を戻してコンテストにも出場することができ、自分の中で『リハビリはもう大丈夫だ』と思える大会になりました。大会に向けては、コンディションの調整やカーボアップなど、これまで自分が悩んできたところが今回はうまくいき、『これが合っている』というのを見つけられたという意味でも、収穫のある大会になったと思います」
今後に向けては、Super Body Contestに限らず、さまざまな大会に出る中で、より自分が輝ける場所を探していく。
「ベストボディジャパンやモデルジャパンといった大会にもこれまで出させていただき、オーバーオール優勝をいただいたこともあるのですが、今回はその時の身体に戻すことができたかなと思っています。今後はSBCはもちろんですが、サイズアップしてきたと感じているので、他のジャンルにも挑戦してみようと思っいます。
実は、つい先日37歳になったのですが、なかなかお祝いができていなかったので、今回の優勝は“Happy Birthday to me”ということで(笑)。いろいろな言い訳をつけて何かを諦めてしまう若い方もいるかもしれませんが、自分は40歳まではブレイクダンスを続けて、この歳でもまだまだ動けるんだよとか、一つのことを頑張って続けていればいいことあるんだよということを、コンテストに出場することで若い人にも伝えていければと思います」
文・写真/木村雄大