スポイラがトップアスリート50を発表!(男子11位~30位)あの無敗ボクサーも登場




菜食主義者のウエイトリフティング選手が27位にランクイン!

アメリカのスポーツ雑誌「Sports Illustrated」のウェブ版が、“MEET THE FITTEST 50”を発表しました。今回は男子の11位から30位までから、日本人にとって身近な選手や面白そうな選手を紹介します。さて、今回はどんな顔ぶれなんでしょうか。公式のTwitterを持っているアスリートには、リンクを張っています。

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27位ケンドリック・ファリス(Kendrick Farris)は現在30歳。ウエイトリフティングの選手として五輪に3度参加しています。ウエイトリフティングでは、リオ五輪に参加した唯一のアメリカ人男性です。驚くのは、彼はVegan(ヴィーガン)と呼ばれる厳格な菜食主義者で、2014年以来、動物由来の食物を一切食べていないそうです。

25位にはエバン・ジャガー(Evan Jager)が入りました。彼は、陸上選手で障害走を専門としています。3000m障害走は走ることへの忍耐と同時に、障害物を乗り越える能力が必要な競技です。エバン・ジャガーの優れているところは、それを優雅に行うことです。これまでケニア人勢が独占していた障害走で入賞し、注目を集めています。

23位はテニス選手のラファエル・ナダル(Rafael Nadal)です。2014年以来となるシングルランキング1位に返り咲きました。2016年の手首のケガもものともせずに、昔よりも身体的にも強くなっています。10度の全仏優勝、2度の全米優勝など4大大会を16度制覇。彼はキャリア・グランドスラム(4大大会すべてで優勝すること)を達成したのに加えて、2008年の北京五輪で金メダルも獲得しています。まったく衰える気配さえみえません。

21位ポール・ラビル(Paul Rabil)が選出されています。日本ではあまり有名ではないでしょうが、世界で最も有名なラクロスプレーヤーです。年俸が1億円を突破してニュースになりました。身長192cm、体重100kgという圧倒的な存在感でフィールドを駆け巡ります。

MLBが好きな人なら知っているマイク・トラウト(Mike Trout)が19位に入りました。ハードワークを身上としていることで知られるマイク・トラウトですが、やっと「休む」ことを覚えたようです。2017年シーズン早々にマイク・トラウトは親指のケガにより、2カ月戦線を離脱しました。しかし、復帰してからは、MVPレースに参加するほどの結果を残しています。

MLBからもう一人紹介しましょう。16位ジャンカルロ・スタントン(Giancarlo Stanton)です。スタントンンのシーズンオフのトレーニングは過酷だそうです。短距離走と砂地でのジャンプを何度も繰り返して、股関節を鍛えるのです。それが、ヒットを打つために必要な筋力のトレーニングになると本人は考えています。そしてその通りに今年も結果を残しています。

14位キーラン・リード(Kieran Read)は、およそ10年にわたりNZラクビーの顔でした。フィールド上では経験値の高い技でプレーがぶれることなく、他のフィフティーンから多大な信頼を寄せられています。ケガによりプレーできていない日々が続きますが、いまだに世界最高の「ナンバー8」であることは間違いありません。

11位に入ったのは、ゲンナジー・ゴロフキン(Gennady Golovkin)で、現時点で史上最高のボクサーといわれています。カザフスタン出身で現在35歳のボクサーは母国のヒーローです。リング上でのその強さは「冷酷」とまで言われています。アマチュア時代も含めて、すべての対戦に勝利してきました。プロでの成績は36戦36勝(33KO)でした。37戦目は、2017年9月に、サウル(カネロ)・アルバレスと対戦。引き分けとなり、タイトルは防衛しましたが、初めて白星以外がキャリアに加わりました。

次回は、男子のトップ10を紹介します。

文/大西鉄弥