2014年の世界選手権を振り返って(阿部美早)【マッチョ女子倶楽部⑦】




コンテストに挑む女性は何をキッカケにトレーニングを始め、どんな日常を送っているのか。そんな内容を阿部美早さんと高橋夏美さんに交互に綴ってもらう連載。今回は阿部さんが、2014年の世界選手権でのエピソードについて語ってくれました。

みなさん、こんにちは! 前回は、2014年に「ミスボディフィットネス」という競技に出場して、オールジャパン選手権の身長別、またオーバーオールでも優勝させていただいたお話をしましたが、今回は「その後」のお話です。

やるからには次につながる競技をやりたい! 絶対に日本一になりアジア大会、世界大会へ行きたい! そんな強気な姿勢で挑戦して、ありがたいことに2014年10月の世界選手権大会の派遣選手に選出していただけました。

世界選手権はカナダのモントリオールで行われました。ちなみに、私はプライベートで海外に行ったことがなく、このときが初めての海外滞在の体験になりました。

オールジャパンが終わって、大好きな食べ物や飲み物をほんの少しだけ楽しんだ後は、またカラダを引き締める生活を送りました。世界選手権に向けて変えたことは、特にはありません。オールジャパンが終わってから世界選手権の間はわずかな時間しかなく、オールジャパンに向けて行っていたトレーニングと減量を継続しました。

2014年オールジャパン選手権でのフロントポーズ

唯一変えた点は、世界選手権のステージ上でのヘアスタイルです。オールジャパンではアップスタイルでしたが、世界選手権ではダウンスタイルにしました。世界ではほとんどの選手がヘアスタイルをダウンスタイル、ストレートもしくはカールヘアです。そうすることによって、競技に必要な女性らしさやエレガントさ、華やかさを出すことができるからです。

この競技は、ただムキムキで絞れていればいいというわけではありません。カラダは第一ですが、表現力や魅せ方がとても大切だと思っています。ポーズひとつ取るにしても、指先まで気を使い、どうしたら美しく凛として魅せることができるか……。そう考えることも好きでしたし、今も自然と意識できていると感じます。

初めての海外、初めての世界選手権で得たことは、最終調整の難しさです。まず移動時間が長いため、カラダが抱える問題をどのようにしてクリアにしていけるか、そこが課題とも受け止めました。世界選手権での経験は自分にプラスとなり、また得たことはたくさんありました。

初めて目の当たりにした海外の選手たち。ステージングはもちろん、ヘアメイクやバックステージでの過ごし方、パンプアップのやり方、そしてマッスル際立つ迫力あるボディ。海外の選手を間近で見て、自分自身の圧倒的に筋肉量の少なさを感じました。トレーニングを始めて日が浅いにしても、自分の目標とする場所に突き進むには、「ガンガンとトレーニングして自分の骨格に肉付けをしていかなければならない!」と奮起したのを覚えています。

もっとこうなりたい!こうしたい! そういう感覚にさせてくれたのが、私の初めての世界選手権でした。

そして世界選手権を終えてオフシーズンに入りました。

次回は2015年のアジア選考会について、お伝えしたいと思います! では次回も、よろしくお願いいたします!