スマホでデータを記録するランニングアプリ実走比較! 走るのが続かない人に




デジタルの力でランをサポート

ランニングを始めたけれど、習慣的に継続するのが難しい……。そんな風に感じている人も多いのではないでしょうか。そんな人たちにおすすめしたいのがスマホのアプリを使って数値を記録すること。走ることを習慣付けるためには走った距離や時間、スピードなどを記録し、変化を可視化することが有効です。タイムが短縮されたり、平均速度が上がっていることが数値化されれば継続へのモチベーションも高まり、さらに記録もアップするという好循環を作り出すことができるでしょう。

最も手軽にデータを記録する方法が、スマホのランニングアプリを使うこと。内蔵されたGPSを使い、コースや速度、ペースなどをクラウドに保存することができます。今回は主要なランニングアプリを実際に使用してみて、その使い勝手やどんなユーザーに向いているかを検証してみました。

アプリ1 Runkeeper

料金:無料(アプリ内課金あり)
対応OS:iOS/Android
走行前に目標とする距離や時間などを設定可能。目標を設定しない「フリーランニング」も選べます。体重や走行距離など長期的な目標も設定できるので、目標に向かって努力するのが好きな人に向いているでしょう。記録できるデータはコース、距離、時間、歩数のほか、1kmごとのタイムや高低差、消費カロリーなどのログも残せます。


▲目標とする体重や総走行距離などを設定し、どのくらい達成できているかもわかる。


▲走行中はペースを棒グラフで表示してくれるので、ペースが落ちていることがひと目でわかる。

アプリ2 Nike+ Running

料金:無料
対応OS:iOS/Android
ナイキがリリースするアプリ。独自の活動量の単位である「Fuel」を貯めるとメダルがもらえたり、お気に入りの曲を「パワーソング」に設定してキツくなってきたところで流したりできるなど、モチベーションを高めるための仕掛けが多いので、挫折しやすい人に向いているかも。記録できるデータはコース、距離、時間、1kmごとのタイム、高低差、消費カロリー、平均ペースなど。


▲走行中は走行ペースを大きく表示。ペースが落ちると画面の色も変わるので、同じペースで走り続けるのに向いている。


▲走ったコースはこのように地図上に表示。ここでもペースに合わせて色分けされるので、どこで速度が落ちたかすぐわかる。

アプリ3 Runtastic GPS

料金:無料(有料版「Pro」あり)
対応OS:iOS/Android
細かい数値まで記録してくれるデータマニア向けのアプリ。コースや距離、時間、1kmごとのタイムはもちろん、平均ペース、平均速度、高度、消費カロリー、最大速度なども記録可能だ。有料版の「Pro」では心拍数や平均心拍数も計測できます(心拍計が必要)。同じシリーズとして、自転車や腹筋、腕立て伏せなどのデータを記録できるアプリもラインナップしています。


▲1kmごとのペースを数字とグラフで表示してくれる。ペースを管理したい人にはありがたい機能。


▲走ったコースは地図上に表示。ペースに合わせて色分けされているので、どの区間が苦手などの傾向もわかる。

文/増谷茂樹 撮影/長谷川拓司