仕事での移動を電車からレンタサイクルに変えてみる
最近、都内で見掛ける機会の増えてきた赤い車体の電動アシスト自転車。実はこれ、コミュニティサイクルとかシェアサイクルと呼ばれるレンタサイクルで、急速に利用者が増えています。増えているのには理由があって、千代田区と中央区、港区、新宿区、文京区、江東区の6つの自治体が実施しているのですが、区をまたいでのワンウェイでの利用が可能なんです。つまり、専用のポートであればどこでもレンタルと返却ができるということ。例えば、白金の辺りから新宿に行こうと思ったら、これまでであれば電車や地下鉄、バスなどの公共交通機関を使うしかありませんでしたが、近くのポートで自転車を借りて、新宿まで行ったら現地のポートに返却するという移動の仕方ができるのです。
移動にこれを使えば、仕事中にも有酸素運動が可能。用意されているのは全て電動アシスト自転車ですが、むしろそのほうが漕ぎ出す際の無酸素運動になる領域をアシストしてくれるので、効率的に有酸素運動をすることができるのです。(参考記事)
どんな使い勝手なのか、早速試してみました。利用するためには、まずWebサイトで会員登録する必要があります。各自治体のWebサイトにアクセスして必要情報を入力します。その際、携帯電話とクレジットカードが必要なので予め用意しておきましょう。
(写真は千代田区の「ちよくる」のWebサイト)
パソコン、あるいはスマホから登録を済ませれば、サイトから予約をすることが可能になります。
その際に借り出すときにパスコードが発行されます。メールでも送信されるので、スマホを持っていればメモする必要はありません。予約が有効なのは20分間なので、利用開始の直前に予約する感じになります。ちなみに、ドコモの「Bike share」というアプリをダウンロードすれば、スマホからも簡単に予約ができます。ポートに行き、予約したのと同じ番号の自転車を探したら、操作パネルでSTARTを押して予約パスコードを入力。
自転車は電動アシストで3段ギアも付いているので、快適に移動できます。サドルの高さは乗る前に自分で合わせる必要があります。
料金は30分以内なら150円。基本料2000円の月額会員になれば最初の30分は無料で利用できるようになります(30分を超過した場合、30分ごとに100円かかります)。
返却時の操作は、ポートに入れてロックをし、操作パネルのENTERボタンを押すだけ。また、手持ちのFelica対応のスマホやICカード(SUICAやPASMO)を登録しておけば、次回からWebからの予約をしなくても借りられるようになります。
実際に使ってみると、電動アシストのおかげで登り坂などは楽なのですが、30分以内でも汗ばむくらいの運動にはなります。これまで、電車やバスを使っていた移動を自転車にすれば、仕事中の消費カロリーを増やすことができそう。ただ、真夏の時期は体調を見ながら無理をしないようにしてください。
取材・文/増谷茂樹