運動前の食事は6時間前がベスト? 川﨑先生×全力さん①【川﨑泰代の美筋食 第30回】

「走るフードコーディネーター」川﨑泰代さんに体づくり、健康づくりのための食事と栄養について教わる連載。今週からは、川﨑先生と全力さんの対談をお届けします。まずは、日中に試合がある日の食事について。

川﨑 全力さんは試合がある日の食事方法が独特だとお聞きしました。

全力 14、15時キックオフの日は、キックオフ6時間前に大盛のハンバーグカレーを食べます。だいたいルーもご飯もハンバーグもレトルトや冷凍食品です。そこから試合までは何も口にしません。ジュースとかは飲みますけど、固形物は取らないようにしています。

川﨑 うーん、それはちょっと見直したほうがいいかもしれないですね。基本的には、試合や練習の3、4時間前に主食と副菜と糖質というようなバランスの取れた食事を摂ってもらいたいです。6時間前だと、試合の頃にはエネルギーが消費されている状態で試合に臨んでいることになってしまっているんです。

全力 1時間前にバナナやおにぎりを食べるといいという話はよく聞くんですけど、それだと試合中にお腹が痛くなってしまうんですよ。

川﨑 走ってて脇腹が痛くなる感じ? それとも、グルグルと痛い感じ?

全力 どっちもですね。昔はよく苦しくなってたんですけど、食事を6時間前に終えるようにしてからはお腹が痛くなることはなくなりました。体も軽くなるので、自分では6時間前がベストかなと思っています。試合前に飴とかを食べるのはどうですか?

川﨑 そうそう。そういう飴などの糖分を摂るのはいいと思います。固形物を食べるとお腹が痛くなってしまうということならば、ゼリー系の飲料やアミノ酸系のスティック状の粉タイプなどもいいと思いますよ。

全力 それやってますね。試合開始30分前に。遅いですかね?

川﨑 いや、そんなことないですね。やっぱり30分前にそういうのを入れていると違うので。アミノ酸を取り入れることによって、疲労の抑制だったり持久力がアップしたりするんですよ。

全力 それはハーフタイム中とかでもいいですか?

川﨑 ハーフタイム中に摂れるのであれば、摂っていただいたほうがいいですね。やっぱりエネルギーは入れないといけないものなので、試合前とハーフタイム中の2回摂っても大丈夫です。できるだけ試合前は体を軽くしていたいとのことなんですけど、ガス欠になって、最後にバテてしまったりしませんか? ケガにつながる可能性もあってパフォーマンスを最大限に発揮できなくなってしまうと思うんです。

全力 ケガはよくありますね。

川﨑 なのでケガ予防のためにも、何か固形物を食べていたほうがいい。具合が悪くなるとか、気持ち悪くなるほど食べる必要はないんですけど、バランスよく摂ったほうがいいと思います。

全力 この前、4時間半前に牛丼屋に行って大盛を頼んだら、けっこう試合中に苦しくって。それでもやっぱり4時間前がいいですか?

川﨑 自分の体と対話してみると、自分がこのタイミングで食べたり飲んだりすると調子がいいなっていう時間が出てくると思います。あまり試合前や練習前に食べすぎはよくないけど、摂らなすぎもよくない。あとは、よく噛んで食べるようにしてください。

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川﨑泰代(かわさき・やすよ)
フードコーディネーター。アスリートフードマイスター。食育インストラクター。IHクッキングクリエーター。小学生のころよりバレーボールを始め、以来スポーツが生活に欠かせないものとなる。「走るフードコーディネーター」として、自らもフルマラソンに挑戦するなどアスリートとしての顔も持つ。自身の経験から「強い体と心は『食事』で作られる」と言うコンセプトのもと、一般アスリートからトッププロまで幅広く食事を指導。現在はサッカーJリーグU-18育成選手の食事指導にもあたっている。テレビ、ラジオ、雑誌などメディアでも活動している。
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