あなたが輝ける場所がきっとある!
日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)が実施しているコンテストには「男子ボディビル」「女子フィジーク」「男子フィジーク」「ミスボディフィットネス」「フィットネスビキニ」などがあります。今回からは、各競技のルールなどを説明していきます。
まずは「フィットネスビキニ」。これはJBBFのなかではもっとも新しい競技で、2014年に初開催。まだ歴史は浅いですが、高い人気を集めているカテゴリーです。髪の毛や顔だち、肉体的な発達状態、バランスのとれたプロポーション、肌の色つや、態度に自信や落ち着きがみられるか、女性らしく優雅で健康的かなどが審査されます。
女性らしいアウトラインは評価ポイントにつながりますが、“生まれ持ってのスタイル”で勝負するのではなく、そのスタイルを食事やトレーニングでより磨き上げているかが重要となります。しかし、極端に筋肉質であったり、過度に体脂肪を落としすぎたりすると減点の対象となるため、そのさじ加減は難しいといえるでしょう。平たく言えば“健康的な美しさ”を競う競技で、世界では10代、20代の選手も活躍しています。
コスチュームはツーピースビキニで、ハイヒールの色や柄は自由。ただしプラットフォーム・ハイヒールは厳禁。ビキニに関しては、ボディフィットネスでは臀部の2分の1以上が布で覆われているものでなければならないが、フィットネスビキニでは3分の1以上が覆われていればOK。ウォーキングの技術も必要とされ、舞台に上がった瞬間から降りる瞬間までが審査の対象となる。「Tウォーク」「スリーステップフォワード」など、独特なウォーキングがあるので、そこは練習が必要になってきます。
階級は158㎝以下級、163㎝以下級、163㎝超級と身長別で、それぞれに35才以下級と35才超級の年齢別の2クラスがあります。現在のチャンピオンは、2015年、16年と全日本大会で2連覇を達成した安井友梨選手。
この安井選手のスタイルに憧れてトレーニングを始めた、フィットネスビキニの選手になることを目指した、という筋トレ女子も少なくはありません。女性にとっては「筋トレ」の入り口にもなっている競技でもあります。
文/藤本かずまさ