あなたも挑戦できる「コンテスト」という舞台③ミスボディフィットネス




フィットネスビキニより少しハード

ミスボディフィットネスは女子フィジーク(女子ボディビル)に次ぐハードな仕上がりが求められる競技です。アメリカのプロ大会などでは「ミスフィギュア」という名称が使われているカテゴリーです。

筋肉業界(?)でいう「ハードな仕上がり」とは、体脂肪が少ない状態のことを差します。しかし、筋肉のセパレーションの鮮明さは評価の対象となりますが、筋が見えるほどの極端な絞り込みは必要ないとされています。大腿部の筋量は女性らしさを表現する上で重要なポイントで、鮮明なセパレーションとボリュームのある大腿部がとくに評価される傾向にあります。

また腹部と背部の筋肉のセパレーションと鮮明な皮膚感はポイントアップにつながります。顔立ち、ヘアースタイル、メークアップ等もトータルパッケージで審査され、ウォーキングも重要な要素となっています。つまり、選手が舞台に上がった瞬間から降りる瞬間までが審査の対象となります。

階級は158cm以下級 、163cm以下級、 163cm超級と身長別に分けられ、さらにはジュニア(23才以下)、50才以上と年齢によって分けられたクラスもあります(世界ボディビル・フィットネス連盟のカテゴリー分けは158㎝以下級、163㎝以下級、168㎝以下級、168㎝超級)。コスチュームは、ハイヒールやビキニのデザインは自由ですが、ビキニは臀部の2分の1と前全面を覆うもので、腹部前面が露出しないものでなければいけません。

昨年度の日本大会の総合優勝は齋藤有紀子選手。163cm超級はVITUP!で執筆予定の阿部美早選手が制しました。ウォーキングも審査の対象となる女性らしい筋肉美。ミスボディフィットネスは「フィットネスビキニ」と「女子フィジーク」の中間に位置する競技といえるかもしれません。

種目別に体脂肪率とマッチョ率を比較するとこうなる

文/藤本かずまさ