2大パーソナルトレーナーの初対談、ここに実現!(有馬康泰①)【髙田一也のマッスルラウンジ 第13回】




かつて原宿ゴールドジムのオフィシャルパーソナルトレーナーとして活躍していた髙田一也さんと有馬康泰さん。2人はよい意味のライバルでもあり、ともに『先駆者』として今日に続くパーソナルトレーニング業界の礎をつくってきたと言っても過言ではない存在だ。今回のシリーズでは、そんな2人のカリスマによるに「夢の対談」をお伝えしたい。

お互いを高めあえる存在

髙田:僕が原宿ゴールドジムに入ったときには、すでに有馬くんはゴールドジムでパーソナルトレーナーとして活躍されていました。僕はゴールドジムの前に働いていたジムではフリーでやらせてもらっていたのですが、ゴールドジムでトレーナーができることになって、初めてゴールドジムで見たトレーナーが有馬くんと、長沼(弘修)くんの2人でした。

そのときの有馬くんの印象は、すごくさわやかでスタイリッシュな感じで。そして対応もよくて、いつも笑顔を絶やさない。僕は「この2人と一緒に働いていけるのだろうか……」とプレッシャーを感じたほどでした。でもロッカー室などで話すようになったんですよ。有馬くんはゴールドジムのトレーナーとしては先輩でありながら、とても気さくに応じてくれて、すぐに仲よくなれました。

有馬くんとは、トレーナーとして感じていることを話していると同じように感じていることが多くて。とにかく最初は「凄い人がいるなぁ…」と。有馬くんの印象はそんな感じでした。

有馬:髙田さんがそう思って下さったなんて、全然知らなかった(笑)。

髙田:でも決してイヤな意味でライバルというわけでなくて、長沼くんを含めて3人で仲よくしてもらってました。それに不思議とクライアント様も被らなかったんですよね。3人のトレーナーがそれぞれ違う個性を持っていたからだと思うんですが。

有馬:そうですね。とくに仲よくなろうと意識したわけではないですが、自然と仲よくなりました。髙田さんを初めて見たときは髪の毛も長めで、ノースリーブの白のパーカー。しかもそのノースリーブから、まるで脚みたいな太い腕が出ているわけですよ。当時は「なんだ、この人は!?」と、僕にとってはディープインパクトでした。

しかも髙田さんには強面のスキンヘッドのお客様がいて、そんな方のパーソナル指導をしていたもんだから「ヤバいトレーナーがきた!」って印象だったんですよ。でも実際には話しやすくて、お互いギャグも言えちゃって。だからすぐ打ち解けましたね。

髙田:すぐに仲よくなれたことはすごくうれしかったですね。僕は人見知りをするタイプなので、普段は勝手に変な気を回してしまうことが多いんです。例えば電車で会ったとしても、今ここであいさつしたら相手も面倒かなと思ったりするんですが、有馬くんだとすぐに「オウ!」って言えちゃうような。

それに有馬くんに対しては、体への尊敬みたいなものを持っていました。ロッカーで着替えているところを見て、いつもキチンと調整していて、食事について聞いても「普通に食べていますよ」と言うのに、それでも体の状態をキープしている。原宿ゴールドジムでも僕と有馬くんと長沼くんはタイプが似ていたというか、性格的にも通じるものがあったと感じているんです。

有馬:一緒に食事に行ったり飲みに行ったり、3人合同でお客様を招いて忘年会をしたことがありました。ほかのトレーナーさんともジム内ではあいさつしたりとか話したりすることもありますけど、仕事以外でお付き合いできるのはそれほど多くない。髙田さんとは人間的な部分で合ったというのはあるでしょうね。

髙田:今でこそ有馬くんも落ち着いているけど、当時は面白くて。大人になったなぁ~と(笑)。本来なら僕がはっちゃけるポジションだったんですよ。でもそれを有馬くんがやってくれるから楽だった。そしてそれが普通に面白くて。あるときなんか3人で思っていることを、mixiというSNSサイトによく投稿しました。

有馬:あった! あった!

そうしたら3人とも同じようなことを思っていて。そういうのがうれしかった。

有馬:mixiでは3人で色々書いていて、さらにお客様とも繋がっていました。今のFacebookでは知らない人も多く繋がっていますけど、mixiではもう少し限定的で、いい雰囲気でのコミュニケーションの場になっていました。

髙田:僕は元々mixiのようなSNSは苦手だったんです。でも知人から「やってみなさいよ」と勧められて始めました。すぐに辞めるだろうと変なハンドルネームで活動していたんですけど、いざはじめるとmixiを使っているお客さんも多く、意外と楽しくて続けられたんですね。それで変なハンドルネームで定着してしまって……(苦笑)。でも楽しく書けた時代でした。有馬くんともそれで仲が深まったように感じています。

髙田一也(たかだ・かずや)
1970年、東京都出身。新宿御苑のパーソナルトレーニングジム「TREGIS(トレジス)」代表。華奢な体を改善するため、1995年よりウエイトトレーニングを開始。2003年からはパーソナルトレーナーとしての活動をスタートさせ、同時にボディビル大会にも出場。3度の優勝を果たす。09年以降はパーソナルトレーナーとしての活動に専念し、11年に「TREGIS」を設立。自らのカラダを磨き上げてきた経験とノウハウを活かし、これまでに多数のタレントやモデル、ダンサー、医師、薬剤師、格闘家、エアロインストラクター、会社経営者など1000名超を指導。その確かな指導法は雑誌やテレビなどのメディアにも取り上げられる。
TREGIS 公式HP

 

有馬康泰(ありま・みちひろ)
日本体育大学で運動処方を主に学び 教員免許を取得。卒業後、大手フィットネスクラブへ入社し パーソナルトレーニングの存在を知る。1999年に国際ライセンスを取得し、フリーランスパーソナルトレーナーに。GOLD’S GYMを中心に活動し 2009年よりアンダーウェア&フィットネスモデルとしても活動。2014年にはReebokONEアンバサダーに就任。2012年ベストボディジャパン ミドルクラス優勝を機に、フィジークコンテスト優勝・入賞多数。2014年にパーソナルトレーニングスタジオ「Body Work Space EVOLVE.」を設立し、『運』を『動かす』"運動"の魅力を発信し続けている。
有馬康泰公式ブログ
EVOLVE.公式HP