Q.ストレッチをやることでプロポーションはよくなりますか?【長畑芳仁のストレッチの教科書 第17回】




A.ストレッチだけではなりません。

ストレッチで体の状態をよくして、体を意識的にコントロールできるようにしていく必要があります。肩甲骨を下げて、お腹を締めれば美しく立つことができます

体幹部の骨格は脊柱、胸骨、肋骨に分けられ、脊柱はさらに頚椎、胸椎、腰椎、仙椎に分けることができます。骨盤と腰椎、胸椎、頸椎の関係には一定のリズムがあります。骨盤が前傾すると腰椎は前弯し、後傾すると後弯します。また体幹を曲げると肩甲骨は広がり、体幹を伸ばすと肩甲骨は寄ります。こういったリズムを把握しておくと、よりスムーズに体を動かせるようになるはずです。

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体幹部のストレッチに関しては、ポイントとなっているのは胸椎と腰椎です。胸椎は大きな可動性を有していますが、腰椎は回旋可動性がほとんどありません。腰椎を捻りすぎないようにするには、「第14回」で解説したドローインが有効です。特に腰椎が前弯するようなポイントでは、ドローインを行うことでより安全に、より安心してストレッチを行えるようになります。

長畑芳仁(ながはた・よしひと)
1960年、大阪府出身。 特定非営利活動法人日本ストレッチング協会理事長。日本体育協会認定アスレティックトレーナー。 帝京大学講師。早稲田大学教育学部卒業、順天堂大学大学院体力学専攻修了。 2001年「すとれっち塾戸田公園店」開設。専門分野はアスレティックトレーニング、スポーツ科学、アスレティックリハビリテーション。リコーラグビー部など、多数の社会人・大学チームのストレングスコーチ、および日本代表ボートチームのフィジカルサポートなどを務める。「ストレッチまるわかり大事典」(ベースボール・マガジン社)「アクティブBODYストレッチ」(日東書院)など著書多数。
日本ストレッチング協会HP