トレーニングしても問題ないが、あまり追い込めない
筋肉痛になっているときに、その部位のトレーニングをしたらいけないわけではありません。経験的には特に弱点部位は毎日トレーニングをしても問題ありません。
ただ、高重量・高負荷のトレーニングを毎日はしないほうがいいと思います。例えば、低重量で高回数やる日と、高重量・低回数の日を分けて、筋肉痛が残っている日は高回数で筋肉をパンプアップさせるようなトレーニングをするといいでしょう。パンプアップした状態というのは筋肉に血液がたくさん流れ込んでいる状態ですから、それだけ栄養を送り込まれるので、筋肉の成長のためにも効果的です。
筋肉痛からの回復にかかる時間は、部位やトレーニングの強度によって異なります。また、筋肉痛になりやすい人となりにくい人がいますので、個人差も結構あります。筋肉痛になりやすく、回復に時間がかかると言われるのは脚や背中ですね。私の場合、脚のトレーニングをすると5日は疲れが抜けないので、その間はトレーニングをしません。しないと言うより、痛くてできないんです。そんな状態では追い込んだトレーニングはできませんから、脚のトレーニングは5日おきというのがルーティンになっています。ボディビルダーのトレーニングは、1日1日限界を超えて追い込むことを繰り返して筋肉を大きくするものですから、限界を超えられない日はトレーニングしないんです。
一般の人は、そこまで追い込むわけではありませんから、丸1日くらい休めば十分だと思います。そして、同じ部位のトレーニングをするなら、低負荷・高回数でパンプアップするようなメニューにする。それで十分だと思います。高回数のトレーニングは、脂肪燃焼効果もあるので、筋肉の周りの脂肪を削ぎ落として、形を整えるという意味でも有効です。
※本連載では岡田先生への質問を募集しております。先生にききたいことがある方はcontact@vitup.jpまでメールでお送りください。または、サイトのContactよりお寄せいただいても結構です。
1980年、愛知県出身。日本体育大学准教授。JOC強化スタッフ(柔道)、柔道全日本男子チーム体力強化部門長。日本体育大学大学院体育学科研究科修了。東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程単位取得満期退学。自身もウエイトトレーニングの実践者として2014年にボディビルコンテストに初挑戦。デビュー戦となった東京オープン選手権大会70kg級で優勝を果たす。16年には日本社会人選手権大会を制し、日本選手権大会にも出場。骨格筋評論家として「バズーカ岡田」の異名でテレビ、雑誌等多くのメディアで活躍中。『2週間で腹を割る!4分鬼筋トレ』(アチーブメント出版)『バズーカ式【超効率】肉体改造メソッド』(池田書店)など著書多数。10月9日にメルパルクホールで行われる第63回日本ボディビル選手権に出場予定!
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