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自分を前に進めてみませんか?【髙田一也のマッスルラウンジ 第10回】




タレントや会社経営者など多くのクライアントを指導してきたパーソナルトレーナー、髙田一也が「仕事」と「トレーニング」、「社会」と「トレーニング」の適切な関係性を探るこの連載。今回は自分を前に進める力である「やる気」を角度を変えて考えてみました。

まずはやってみましょう

僕のクライアントさんにも「成し遂げる」力を持った方はいらっしゃいます。その方たちに共通して言えるのは、指導されたことをすべて遂行するところです。

自分が目指しているもの、目指すべきものをしっかりと把握して、それを成し遂げるには、やはり「成し遂げる」力が必要になっています。ただそれは特別な人だけに与えられた特別なパワーではないような気がします。

最初は「無理だ」「できない」と感じたことでも、実際にやってみたらスムーズにこなせることがあります。僕はボディビルを始めた当初、尊敬するトレーナーさんに1日に水を6リットル飲むよう指導されました。「リットル」という、一般的な食生活を送る上ではあまり使われることのない単位に衝撃を覚え、そんな大量の水を飲めるわけがないと思ったものです。

でも、そのトレーナーさんは、なぜそれだけの量の水が必要なのか、ちゃんと理由を説明してくれました。そして、理由を把握した上で取り組むと、1日6リットルというノルマも思いの外、簡単にクリアできました。

最初に「大変」と思うと、何でも大変に思えてくるものです。暑いなか外に出るのが大変だ。具合が悪いから、仕事場に行くのが大変だ、などなど。

時間的な余裕も精神的な余裕もない中、独りでもがいていたころ、僕は「大変」という概念を捨ててみることにしました。すると、不思議なことに何も大変ではなくなったのです。

暑いなか外に出るのが大変? いやいや、外に出ればいいだけの話でしょう。具合が悪いから仕事場に行くのが大変? だったら具合を治せばすべては解決すると。そういったシンプルな考え方ができるようになりました。無理だと思えるようなことでも、人って、やってみると意外とできるものなのです

高田一也(たかだ・かずや)
1970年、東京都出身。新宿御苑のパーソナルトレーニングジム「TREGIS(トレジス)」代表。華奢な体を改善するため、1995年よりウエイトトレーニングを開始。2003年からはパーソナルトレーナーとしての活動をスタートさせ、同時にボディビル大会にも出場。3度の優勝を果たす。09年以降はパーソナルトレーナーとしての活動に専念し、11年に「TREGIS」を設立。自らのカラダを磨き上げてきた経験とノウハウを活かし、これまでに多数のタレントやモデル、ダンサー、医師、薬剤師、格闘家、エアロインストラクター、会社経営者など1000名超を指導。その確かな指導法は雑誌やテレビなどのメディアにも取り上げられる。
TREGIS 公式HP