2人合わせてマイナス40kgのダイエットに成功! 一般主婦のコンテスト挑戦記①




キラキラした笑顔と引き締まったスタイル。中央はトレーナーで女子フィジーク(女子ボディビル)でも活躍している宮田みゆき。右は金子愛子、左は濵松涼子。宮田はトレーニングのプロだが、金子と濵松は1年ほど前まではトレーニングとは無縁の生活を送っていた一般の主婦である。

金子が宮田の勤めるジムに入会したのは2016年の春のこと。目的はダイエット。その金子に誘われるかたちで入会したのが濵松で、金子とはママ友だった。ともに主婦ということもあり、3人は意気投合。毎日のように、おしゃべりを交えながらトレーニングをしていたという。

「二人の共通点は明るくて、がんばり屋さんというところでした。さらには、とても素直。トレーニングを始めて、体が変わっていくことに喜びを感じていたようです」(宮田)

宮田は女子フィジークのトップ選手。16年8月、金子と濵松は宮田が出場する日本クラス別選手権大会の会場に応援のため駆け付けた。初めて目にしたコンテスト。そこには華やかな世界が広がっていた。

「ただ、まだ『遠い世界の出来事』という感覚だったと思います。『あなたたちも、あのステージに立てるんですよ』と言っても、『ムリムリ!』という感じでしたから」

金子も濵松も、継続すればその結果が必ず体にあらわれるトレーニングが大好きになっていった。宮田も「もっともっと変わることができるよ」と、顔を合わせるたびに二人のがんばりを後押し。しだいにシェイプされていった金子と濵松。宮田に背中を押されるたびに、少しずつ『コンテスト』というものが視界のなかに入ってきた。

そして16年秋、ふたりはそろってチャレンジすることを決意。目指す舞台は17年6月の東京オープン選手権。ちなみに、ダイエット前の金子はこんな感じだった。

二人の挑戦が始まった。(つづく)

文/藤本かずまさ