「SPORTEC 2018」に行ってきました~前編 VRトレーニングで空を飛んだ【佐久間編集長コラム「週刊VITUP!」第22回】




VITUP!読者の皆様、こんにちは。日曜日のひととき、いかがお過ごしでしょうか?

7月25日~27日の3日間、東京ビッグサイトにて、日本最大のスポーツ・健康産業総合展示会「SPORTEC 2018」が開催されました。今年は過去最多の900社が出展。連日、多数の来場者が訪れるなか、私も25日、27日と会場に行ってきました。

会場のいたるところでエクササイズが行なわれていて、様々なトレーニング器具があり、多種多様なプロテインやサプリメントがある、最高の場所です。いろいろと欲しい器具やプロテインがあり、お菓子売り場やおもちゃ売り場に来た子どものような感覚になりました。

せっかくなのでトレーニング器具に触れてみようと思い、気になるトレーニング器具を探し歩くと、「持ち上げて3秒静止できたら10万円」なる貼紙を発見。そこには巨大なダンベルとケトルベル、それから大きなフリスクのようなブロックウエイトが置かれていました。伊藤鉉鋳工所さんのブースです。

10万円の対象となるのは、「上がらずのダンベル」の異名をとるインチダンベル(写真左)。その重量はなんと78㎏。自分の体重よりも10㎏以上重いダンベルが持ち上がる……わけがありません。まだまだ力不足です。

大きいフリスク(勝手に命名)ことブロックウエイトは、そのままわしづかみにして持ち上げることで握力を鍛える器具です。こちらは重さはそれほど大したことないのですが、とにかく持ちづらく、握力が鍛えられていることを実感できました。

こちらが大きいフリスクことブロックウエイト

握力不足を痛感しながらとぼとぼ歩いていると、今度はすごい人だかりのブースを発見。SEアミューズメントさんのブースです。聞けば、VRの技術とフィットネスマシンを組み合わせ、体幹トレーニングができるというではないですか。

こちらのマシンは「イカロス」と言って、いわゆるプランクのような体幹トレーニングがVRを使ってできるというもの。最初はゴーグルをつけず普通の状態で前後左右、8の字に動かしてみます。体幹はわりと強いほうなのですぐにコツをつかむことができました。

そして実際にVRゴーグルをつけてみると、空を飛んでいます。フワフワと空を飛びながらバランスをとって真っすぐ進み、山が出てきたら左右に体を傾けて避けるのです。自分では右に避けているつもりでも、うまくコントロールできず、山に三度も四度も衝突してしまいました。画面の中をお見せできないため、説明が難しいのですが、写真は空を飛んだ気分になっている私です。

このイカロスを使ったトレーニングは、通常のプランクよりも、筋肉刺激、カロリー燃焼ともに高いというデータが出ているそうです。実際、普通の状態よりもバランスをとるのが難しく、短い時間でもじんわりと汗が出てきました。

デカすぎるダンベルから最先端のVRを使ったトレーニングまで一度で味わうことができて大満足でした。次回のコラムでは、リラックス編をお届けします。それではまた来週!

佐久間一彦(さくま・かずひこ)
1975年8月27日、神奈川県出身。学生時代はレスリング選手として活躍し、全日本大学選手権準優勝などの実績を残す。青山学院大学卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。2007年~2010年まで「週刊プロレス」の編集長を務める。2010年にライトハウスに入社。スポーツジャーナリストとして数多くのプロスポーツ選手、オリンピアンの取材を手がける。