子供たちの食事は、制限をかけるというより
しっかり摂るほうを重視してもらいたい
パーソナルトレーニングといえば、トレーナーとともにマンツーマンで行う筋肉トレーニングなどを思い浮かべるのではないだろうか。個性に合わせてカスタマイズされたトレーニング方法が人気のこの方法で、サッカーのトレーニングサービスを提供しているのが「SELECAO(セレソン)」だ。関東、関西に拠点を持ち、多くの子供たちを中心に、大人も含めた個人レッスンを展開している。
「楽しく、成長していくのが一番。でも、ただ単に優しくするのではなく、厳しさも含めながら、壁を乗り越えていく大変さとか乗り越えたときの喜びを教えていきたい」
そう話すのは、飯島大樹(Daiki.)コーチ。
コーチを務める傍ら音楽活動やタレント活動も行ない、JリーグのY.S.C.C.横浜でスタジアムDJも務めている。また大学時代には、保健医療学部に所属し栄養学などを学び、食育指導士(R)の資格も持っているという。
「SELECAOはパーソナル指導なので、親御さんと話す機会はとても多いです。そのなかで普段の食事の相談を受けることもあるので、サッカーを指導しつつ、そういった質問にも答えられるのが僕の強みですね。他にも、海外経験があるコーチは英会話も教えることができたり、元プロ選手ならその経験を伝えたりもしています」
子供たちの食事は、どの親御さんたちも気になるもの。Daiki.コーチは、いったいどういったアドバイスを送っているのか。
「一言でいうと、バランス。ただし、野菜を摂りましょうとか、脂質の摂り過ぎに注意しましょうと当然言うのですが、成長過程で必要な要素というのは大人よりも多いと思うので、制限をかけるというよりは、しっかり摂るほうを重視してもらいたいと思っています。
カルビーという会社がありますよね? あそこは、カルシウムとビタミンB1をくっつけた社名なんです。だから、よく『カルビーを摂ろう』という話もよくします」
近年では食事に対する指揮も変化してきているものの、朝食を抜いたり、お菓子を食べて夕食が食べられなくなったりというケースも多い。そこはDaiki.コーチも懸念しているところだ。
「朝昼晩の3食はやっぱり大事ですよね。特に朝食。食べないと脳みそも動かないし、代謝も始まらない。本当に細かいところは、もう少し大きくなってから気を使うのでもいいと思うので厳しくは言いませんし、好きなものを食べてほしいとは思います。
ただ、朝に菓子パンは控えてほしいですね。子供の頃の食事って文化を作るので、それが当たり前になっちゃうと、その子が親になったときに当たり前のように子供にもやってしまいます。親御さんは大変かもしれないですけど。愛情を持って頑張ってほしいと思います」
栄養面の強みを生かして親御さんの相談に乗りながら、子供たちのサッカー指導にあたっているDaiki.コーチ。次回は、サッカーの指導面の話を語ってもらう。
協力/サッカー個人レッスン -SELECAO(セレソン)-
取材・文/木村雄大 撮影/須﨑竜太
1991年1月生まれ、埼玉県出身。SELECAO公式インストラクター。中学時代には大宮アルディージャの下部組織でプレー。サッカーと並行して、音楽活動も行ない、横浜を拠点に活躍。テレビ出演、モデルやラジオパーソナリティ等も務める。2016年に「JADE」でメジャーデビュー。その年から、Y.S.C.C.横浜でスタジアムDJを務めており、2018年開幕戦では公式応援ソング「ビクトリー・ブルー」を披露。
Twitter→@npoparadaisuDIK