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ちびめがさんが、ボディビル・観戦マスターになるまで②

前回、話題沸騰中の書籍、『ボディビルのかけ声事典』に「巻頭写真校正・写真協力」としてクレジットされているちびめがさんに、出版された本の裏話と、ボディビル観戦に夢中になるまでのお話を伺いました。今回は、そこからさらに切り込み、ちびめがさんのボディビル大会の観戦スタイルと、これまでの観戦履歴の中で、印象に残っているエピソードなどをお伺いしました。

――毎年どのようなスケジュールでシーズンを過ごされているのですか?

ちびめが:始まりは、大体6月の終わりごろで、そこから全日本ボディビル選手権大会がある、10月上旬までの毎週土曜日と日曜日は必ずどこかの大会に観戦に行っています。

――一日にいくつかの大会がかぶってしまう日はどうしているのですか?

ちびめが:自分なりに優先順位をつけながら、観戦する大会を決めています。JBBF主催の大会を最優先に、関東近郊かどうかの距離的な問題なども考慮しています。あと、一番最初にボディビルにお誘いいただいた萩原悟選手が出場する大会は、優先的に行くようにしています(笑)。

――なるほど。地方大会にも行くとなると、日帰りでは大変じゃないですか?

ちびめが:ホント大変なんです!(笑)。

――これまでで一番大変な大会は何かありましたか?

ちびめが:一昨年の関東選手権大会は茨城県の笠間市にある笠間公民館で、年によっては同じ笠間市の友部公民館という場所で行なわれるんですけど、そこはとても大変でした。電車で片道2時間半かけて行くんです。ただ大変なのが帰りで、朝は1時間に3本の電車があるのに対して、夜は電車が1時間に1本しか来ないんですよ(笑)。最後まで観るとなると、朝5時に家を出て、帰ってくるのが夜の11時とかになってしまうんです。なので日帰りで大阪に行った方が逆に早いんですよ(笑)。

――今年も行かれたんですか?

ちびめが:おかげさまで、ボディビルも最近メジャー化の傾向にあるので、今年は水戸駅の駅前にある駿優会館で行なわれました。なので、いくらかアクセスしやすかったです(笑)。

――そうすると、会場もボディビルの大会が行ないやすい場所ばかりではないということですね?

ちびめが:そうなんですよ。過去には、結婚式の披露宴会場で大会が開催されたこともありました(笑)!

――!?!?!? それは点……大会は成り立つんですか?

ちびめが:披露宴会場だと、雛壇のようなステージはあるんですけど、観客席が段々になっていないので、一番前の列以外の観客は、選手の脚が見えないんです!

――それ、場所はどこだったんですか?

ちびめが:宇都宮です。その時の唯一の楽しみがその披露宴会場で売られている天然かき氷を食べることでした(笑)。その会場は、選手の控室がないので、ロビーに選手たちがゴロゴロ座っていて、非常にかわいそうでした。

――それは過酷ですね。

ちびめが:はい。選手も過酷ですし、観に行く方も命がけですし、しかも審査員の方も朝から晩までずっと座って審査をしないといけないので、その会場にいる皆さんそれぞれ戦っているんです! なので、メジャーになってもっといい場所で開催してほしいです。

これが、ちびめが流
ボディビル観戦を100倍楽しむ方法

――ちなみに、大会に行くときは必需品のようなものはありますか?

ちびめが:おにぎりですね。ボディビルの大会観戦の場合、スケジューリングが重要で、というのもタイムテーブルがよく変更されるんです。お昼休憩が10分だけという場合もままあり、対応できるようにしたいのでこれは必須です。おにぎりが食べられない時もあるので、一口サイズのチョコレートも持つようにしています。

――チョコだと夏は溶けてしまいませんか?

ちびめが:そう、思うじゃないですか。そんなときのために、ゼリータイプのプロテインを凍らせて、保冷剤代わりにクーラーバッグに一緒に詰めています!

遠征に必須の冷凍プロテイン!! なぜ、取材日も持っていたのだろうか??

――いろいろと考えているんですね。

ちびめが:そうなんですよ(笑)。いろいろと試行錯誤を繰り返しているうちに今のスタイルが確立されました。あとは写真を撮りこぼしたくないので、一人で全部やろうとすると、自然とこうなっていきました。

――他には何かありますか?

ちびめが:カメラを常備しているので、バッテリーは絶対に必要ですね。あとはとにかく写真を撮るので、SDカードは必須です。最初は転送速度の遅いレベル1だったんですけど、最近は性能が良くなってきているんで、64ギガのウルトラで転送速度も速くして、いかに早くブログにアップするかを考えています。

――どのくらいの量の写真を撮られるんですか?

ちびめが:だいたい、パソコンに落とすのに1日弱かかるくらいの量は撮っていますね。

――SDカードにもこだわりがあるんですね。

ちびめが:はい。SDカードだけじゃなくて、初めて行く会場ではステージまでどのくらい離れているのか距離感が分からないので、望遠レンズをいくつか持って行っています。

――そうすると、かなりの量の荷物になりませんか?

ちびめが:はい。なので観戦に行くときは、40リットルのリュックで行っています。

――40リットル!? それだと、バックパッカーのリュックと同じくらいの大きさですね(笑)。

ちびめが:そうなんですよ! 実際、タウン用のバックパックを買ったんです! 周りからは、家出少女と呼ばれてますけど!(笑)。

――そこまでするんですね。もはや、ご自身がビルダーになるという選択肢もあるような気がするのですが……。

ちびめが:私は筋肉がつきにくいので……。もともと体が凄く弱かったんです。なのでジムに通い始めたんですが、実践して初めて筋肉をつけるのがどれだけ難しいのかを知りました。たまにジムで“筋肉がつきやすいから、すぐ太くなっちゃう”と悩んでいる女性をお見掛けするのですが、「それだけ恵まれた体をお持ちなら、是非ともボディビルに出てください!」と言いたくなってしまいます(笑)。

――そうなんですね(笑)。今後の活動での目標などはありますか?

ちびめが:今後は、ボディビル界のさらなる飛躍、発展とメジャー化のために写真に限らずいろんな知識や引き出しを増やし、やれることは何でもやっていき、ボディビル界の増田明美さんを目指して活動していきたいと思っております!

予定を大幅に過ぎて、取材に協力してくれたちびめがさん。それもこれも、すべては「大好きなボディビル」のため。ボディビル界の増田明美となるべく、努力を惜しまないちびめがさんの、これからの活躍に目が離せない!?!?

取材・撮影/須崎竜太