現役を引退したら食事量は減らすべき?【川﨑泰代の美筋食 第38回】




「走るフードコーディネーター」川﨑泰代さんに体づくり、健康づくりのための食事と栄養について教わる連載。引き続き、高校バスケPRESSをご覧の生徒さんや指導者の方、保護者の方からいただいた質問に答えていただきます。

Q.中学の部活を引退し、高校スポーツ推薦狙いの娘がいるのですが、最近太るのを気にして現役時代のように食べなくなりました。体づくりは今も大事だと思います。子どもへの動機づけ、最低限これだけは毎日食べたほうがいいものなどあればアドバイスをください。

A.中学生から高校に上がるときが一番女性としての丸みが出てくる時期なんです。ここを過ぎるとまた細くなるんですけど、この時期はどんなことをしても太っている感じがするので、食事制限をする方が多くなるんですよね。でも太ることを気にしてこの時期にバランスの取れた食事を摂れていないと、大人になったときに貧血や骨粗しょう症、疲れやすい体になったりと影響が出てきてしまいます。ですので、部活を引退してからも、最低限バランスの取れた食事を必ず3食食べるようにしてください。それから女性だと特に鉄分が必要になってくるので、バランスの良い食事にひじきの煮物やレバーなどの鉄分をプラスするといいと思います。

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現役のように食べないということですが、運動をしているときと同じようには食べられないと思いますし、食べる必要もありません。急に食べる量が減ってしまって驚かれることもあるかと思いますが、あまり心配しすぎなくて大丈夫です。「食事バランスガイド」というもので今のお子さんに必要なものを見ていただいて、献立を立てていただくといいと思います。あとは、カロリーが高い揚げ物などは控えるようにするなど、調理方法にも工夫されるといいかもしれませんね。スポーツ推薦狙いということですので、今もある程度の運動をされているということであれば、タンパク質を多めに摂ると筋肉を維持しやすくなると思いますよ。

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川﨑泰代(かわさき・やすよ)
フードコーディネーター。アスリートフードマイスター。食育インストラクター。IHクッキングクリエーター。小学生のころよりバレーボールを始め、以来スポーツが生活に欠かせないものとなる。「走るフードコーディネーター」として、自らもフルマラソンに挑戦するなどアスリートとしての顔も持つ。自身の経験から「強い体と心は『食事』で作られる」と言うコンセプトのもと、一般アスリートからトッププロまで幅広く食事を指導。テレビ、ラジオ、雑誌などメディアでも活動している。
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