注目のボディビル・フィットネス大会のポイントやみどころを、観戦マスターのちびめがが語るこのシリーズ。今回は、2月24日に行なわれた「マッスルコンテストジャパン」を振り返ります。
日本初開催となるマッスルコンテストジャパンに行ってきました!
JBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)以外の大会を観戦するのは今回が初めてで、いつもとは異なる会場の雰囲気、ステージに驚きました。ステージ会場に入ってすぐに目に入ってきたのは大きなスクリーン画面!!ステージ中央のバックに設けられていたのですが、大会中はJ SPORTSさんが実際に放送している映像が流れ、このスクリーン画面に映し出される選手の各部位のアップによって仕上がり感まで伝わりました。また、ステージ横には数々の出展ブースが並んでいて、会場全体がとても華やかに活気づいていました。
今回の初観戦で興味が一番あったのは、比較での並び順でした。JBBFでは身長順に並びます。身長の高い選手の方が縦長で細く見えるという固定概念的なものがあるため、どうしても身長の低い選手の方を重点的に見てしまいがちです。ですので、エントリー順に並ぶとどのように見えるのか興味がありました。
また、直前までエントリー可能とあって、選手リストが事前に発表されませんでした。SNS等で出場表明している選手以外はどなたが出場されるのか、知らない選手ばかりなのか全くわからず、純粋にその時の選手の状態で自分なりの評価ができるのではないかと期待しておりました。
当日配布されたパンフレットには、事前にエントリーしていた選手の名前と国と年齢が、男子ボディビル、男子クラシックフィジーク、男子フィジーク、女子フィジーク、女子フィギュア、ビキニの競技ごとにリストされているだけでした。これが私にとってなかなかの曲者で、直前にエントリーした選手はもちろん載っておらず、載っている選手も同一競技内で雑多にリストされていて、身長または体重のカテゴリ毎になっておらず……で、英語のアナウンスを聞き逃すと現在行われているカテゴリが分からなくなり、出場人数の多い競技ではどの選手が良かったのかも分からなくなってしまいました。結果、知っている選手以外の印象がほぼ頭の中から抜けてしまいました(泣)。いつもと同じ感覚で観戦してしまったことに反省です。。。
一番興味があった身長順ではない並びですが、こちらの方が非常に見やすいと思いました。やはり選手にとって公平だと思うと共に、各選手の特徴が直ぐにわかるように思えました。今まで自分の頭の中で、この位置にいるのはあの選手とあの選手だからまずはこの二人を比較して…みたいな先入観に基づく見方をして、純粋にその時々の選手の状態で大会を観戦していなかったのではないかと怖くなってしまいました。
そして、期待以上だったのはクラシックフィジークでした。この競技自体 初観戦だったのですが、ボディビルの勇ましさと鋭い気勢を持ちつつもスタイリッシュな要素もあり、とてもカッコ良かったです。規定ポーズの中に、好きなクラシックポーズというのがあるのも面白いと思いました。マスキュラーポーズは禁止なので、この辺りがスタイリッシュ感を醸し出していたのかもしれないです。
あと、競技とは関係ないのですが、メガネ着用OKなのが新鮮でした!
マッスルコンテストジャパンのメイン、「IFBB Pro League BIKINI」は、最年少17歳のビアトリス・ビスカイア選手(ゼッケン3)と、48歳のジェリー・バーガー(ゼッケン2)に目が釘付けでした。
17歳とは思えない貫禄のビアトリス・ビスカイア選手と、48歳という年齢を感じさせないジェリー・バーガー選手……どちらもプロ魂を感じました。
今回初めてJBBF以外の大会を観戦するにあたって事前にサイトを見てルールや進行を確認して自分なりに理解して臨んだのですが、百聞は一見にしかず。身をもって団体毎の特徴があることを体験しました。
マッスルコンテストジャパンは華やかな特徴を持つ大会なので、決勝のルーティン・ラウンド(フリー)は見てみたかったなぁ。。。
もう一つ欲を言うと、JSPORTSの放送を見ていた方々から、ジャガー佐藤さんの解説が良かったと耳にしたので、こういう解説を会場でも聞くことが出来たら嬉しいです♪
最後に・・・各審査の終了時に審査員から選手に『Thank You, Obligado』って、声を掛けてると思っていたら、『Thank You, Arigato(ありがと)』だったんですね…自分の英語力が欲しい(苦笑)。
文・写真/ちびめが