2/11(火・祝)、カルッツかわさきにて「マッスルコンテストジャパン」が開催された。
「マッスルコンテスト」は、アメリカ・カリフォルニアを中心に展開されてきた歴史あるボディビル・フィットネスの祭典であり、近年はアイルランド、インド、ベトナム、フィリピン、ブラジルなど世界各地へ拡大中。日本へは昨年に初めて上陸し、今年1月に開催された初のリージョナル大会「マッスルコンテスト東京」を経て、2度目のインターナショナル大会として今回実施された。
400名以上の選手が参加した本イベントでは、IFBB(国際ボディビルダーズ連盟)プロリーグ認定のコンテストである「IFBB Pro League BIKINI」のほか、アマチュア部門では男子の「ボディビル」「クラシックフィジーク」「フィジーク」、女子の「フィギュア」「フィジーク」「ビキニ」の計6カテゴリーでコンテストを開催。各カテゴリーは身長、体重、年齢などにより階級が細分化され、階級の枠を超えた審査による優勝者(=オーバーオール優勝)には、IFBBプロリーグ認定のプロカード(IFBBプロリーグ各コンテストへの参加資格)が与えられる。
イベントの目玉となった「IFBB Pro League BIKINI」では、タイ出身のニッタヤ・コンサンが女王の座に輝いた。2018年にIFBBプロカードを取得し、昨年の「マッスルコンテストジャパン」と「マッスルコンテスト・フィリピン」では3位入賞。今回のコンテストにおいても常に中央の位置で呼ばれるなど高い評価を受け、最後は昨年大会2位で若干19歳のビアトリス・ビスカイア(ポルトガル)との比較を経て頂点へ。「さらに進化したニッタヤを日本の皆さんに披露できるよう精一杯頑張ります!」と大会前にコメントしており、見事に有言実行を果たした。
アマチュアの各コンテストでは、1月の「マッスルコンテスト東京」でド迫力の筋肉を披露したスラチャイ・プランゲイムがボディビル部門を制したほか、メラニー・ブナオが女子フィジークとフィギュアで2冠達成、ゾウ・ユンチャオがクラシックフィジークを、ブトヤ・ブワナットがメンズフィジークを制してIFBBプロカードを手に入れた。外国人選手が強さを発揮する中、ビキニ部門では福田志保が日本人では唯一オーバーオール優勝を達成。1月にコンテストデビューを果たしたばかりの彼女だが、このプロカードを今後どのように生かしていくのか期待が高まる。
本イベント内では上述のコンテストのほか、初心者向けの大会「マッスルゲート」やトレーニングセミナーの開催、フィットネスに関わるブースの出店や商品の販売なども行なわれ、まさにカルッツ川崎が筋肉一色に染まった。
コンテストCEOのテイマー・エルグインディ氏は「今回も素晴らしい大会となりました。また来年、会いましょう!」と大会を締めくくった。次回の開催日程の発表はなかったものの、そう遠くないうちにこの“筋肉の祭典”が再び日本にやってくるだろう。
文・写真/木村雄大