【はじめてのコンディショニング #05】アッパーバック・エクステンション 〜胸の柔軟性を高める〜




第5回目は胸の柔軟性を高める「アッパーバック・エクステンション」をご紹介します。

すでにみなさんご存知の通り、体幹部の軸となる脊柱には「屈曲(丸める)」「伸展(反らせる)」「側屈(横に倒す)」「回旋(捻る)」といった動きがあります。長時間座ることが多くなると胸や背中の筋肉は硬くなり、脊柱の前後の動きが制限されてしまいます。デスクワークが長時間続く人や、猫背姿勢が気になる人にオススメのストレッチです。

毎日続けられるので、朝起きた時や夜寝る前に行なってみましょう。

■アッパーバック・エクステンション

【動作】


①ストレッチポール(またはバスタオルを丸めたもの等)を肩甲骨の下側にあたるように置いて仰向けになる。
②膝を立て、手は頭の後ろに添える。
③息を吸いながら胸を開き、頭と肘を床に近づける。
④息を吐きながら顎を引き、上体を起こし背中を丸める。視線はお腹に向ける。
⑤息を吸いながら元の位置に戻す。
⑥呼吸に合わせ、繰り返し行なう。
回数:15回

【効果】
姿勢不良によって硬くなりやすい胸や背中の柔軟性を高め、骨や関節を適切な位置へと戻します。肩こりや頭痛が緩和され、呼吸が楽になり、代謝機能も向上されます。

【実施上の注意点】
・腰は適度に反らせますが、お腹の力を抜かないように行ないます。
・首や肩に痛みのある人は可動域を制限するか、無理に行なわないようにしましょう。

指導=黒木博幸
協力=一般社団法人 Educate Movement Institute

黒木博幸(くろぎ・ひろゆき)
1985年⽣まれ。宮崎県出⾝。福岡医健専⾨学校卒業。専⾨学校卒業後、整⾻院で体のコンディションを整える⼿技を学び、2008 年より本格的にフリーのトレーナーとして活動をスタート。様々なトレーニング⽅法や理論を学ぶなかで、ピラティス、ヨガのボディワークに興味を持ち、ニーズに合わせたプログラム指導を提供する。現在、一般の方からアスリート、アーティストに対しての体づくりをサポートしている。NSCA-CPT(NSCA 認定パーソナルトレーナー)、Core Performance Yoga CPY® /Athlete Pilates AP™アドバンストレーナー(⼀般社団法⼈Educate Movement Institute 認定)、1ッ星栄養コンシェルジュ®(⼀般社団法⼈ ⽇本栄養コンシェルジュ協会)、ViPR 認定インストラクター。