スポーツを通じて非認知能力(生きる力)を測定できる育成システムの開発に着手




子ども向けのスポーツスクールを全国2,600ヶ所以上で運営し、45,000名を超える会員在籍数を有するリーフラスと九州産業大学が、非認知能力(生きる力)を測定し、スポーツを通じた育成システムを開発する共同研究を開始しました。

これまではIQテストや学力試験で測定できる「認知能力」が現代社会の教育の基準となっていましたが、近年では学力試験などでは測れない「非認知能力(生きる力)」のほうが社会的成功と関連があるとされており、スポーツを通じて非認知能力を育む指導に取り組んでいるリーフラスのノウハウに注目が集まっています。

また、一般的にスポーツを通じた道徳教育は指導者や保護者の経験値に依存していることが多く、感覚的な判断で指導していることが多く見受けられますが、子どもたちは一人一人が個別の特徴や能力を備えており、画一的に育成できるものではありません。

これらの課題を解決するべく、リーフラス スポーツスクールではこれまでに蓄積された育成ノウハウに加え、科学的知見から検証することによって子どもたちの特徴や能力を個別で把握し、指導者や保護者がより良い育成方法を選択できるサービスの開発を目指します。

共同研究を進める九州産業大学 人間科学部スポーツ健康科学科 教授の磯貝浩久氏は、「スポーツを通じた非認知能力(生きる力)の育成方法に関し、能力を測定する方法を確立することに深い興味があり、その測定尺度を活用して効果的な育成方法を明らかにしていきたい」と述べています。今回の研究は、同氏が代表理事を務める一般社団法人 行動評価システム研究所の専門家チームの協力も得て進められる計画です。

九州産業大学 磯貝教授(左)と、リーフラス側の開発責任者・宮本さん

 

■リーフラス株式会社

『スポーツを変え、デザインする。』という企業理念のもと、子どもたち・社会の問題をスポーツにより解決することを使命と捉え、ソーシャルビジネスを実践している企業。全国展開しているスポーツスクール事業では会員数45,000名を超え、スクール数2,600拠点以上と子ども向けスポーツスクール業界ではNo.1の実績を誇ります。その他にも、中学部活動支援・高齢者スポーツ支援・地域共動等の事業を行なっています。

■九州産業大学 磯貝浩久教授 プロフィール

九州産業大学 人間科学部スポーツ健康科学 教授
・1987年3月 上越教育大学大学院学校教育研究科教科・領域教育修士課程修了
・2001年3月 九州大学大学院人間環境学研究科行動システム専攻博士後期課程単位取得満期退学(同年、博士<人間環境学>取得)
・2015年4月 一般社団法人 行動評価システム研究所設立(代表理事)
専攻分野スポーツ科学、応用健康科学、スポーツ心理学、行動認知心理学
研究テーマスポーツの社会心理学的研究、スポーツ活動の行動認知心理学的研究