コロナ禍で大会中止も「楽しみが延びただけ」。岡本寛之が「SUPER BODY CONTEST ニコ生でスパボ」の頂点に立つ




「実は小さい頃はすごく太っていて、周りからずっとからかわれていたんです。小学校5年生の頃だったかな、みんなを見返してやろうと思って筋トレをはじめました。当時、流行っていた『筋肉番付』というTV番組に影響されて、その中の『3分間腕立て伏せ』を家でやっていたらどんどん絞れていって。それが今の自分につながっていると思います」

そう話すのは、7/26(日)に開催された「SUPER BODY CONTEST ニコ生でスパボ」のFINAL審査で頂点に立った岡本寛之。トレーニングにより創り上げられたバランスの良いボディはもちろん、「今回は1分間のフリーポーズがあったので、前日も2時間くらいずっと練習していた」とコメントしたように、見事なステージングで観る者を魅了した。

今回の大会は“アウトライン重視”であり、バランスの良さやポージングの完成度が審査基準という“健康的なイメージ”がポイントとなる大会ではあったが、タンクトップの下からは、自慢の部位であるというくっきりとカットが入った腹斜筋や、大円筋、広背筋がチラり。このコロナ禍で思うようなトレーニーも多い中、どのようなトレーニングを続けていたのだろうか。

「実はこの大会に向けた減量や調整はほとんどしていなくて、普段からこの状態を保てているんです。自粛期間でジムに行くことができなかったときは、家の中で加重懸垂をよくやっていましたね。そのお蔭で背中の筋肉もバランス良く付いてきて、アウトラインが良くなっていったのかなと思います。食事に関しても、特別意識しているわけではなく好きなものを食べている日もありましたが、実は最近、ハマっている食事があって。それが、炊飯器に麦飯と鶏むね肉、ブロッコリー、そして醤油と昆布を入れて炊くだけ!これを平日はずっと食べていて、体型維持につながっているのかもしれませんね」

くっきりとカットの入った腹筋を披露した岡本

今大会で印象的だったのが、バックステージでの出場者男女10名の雰囲気の良さ。優勝を争うライバルでありながらも、直前までは共に手助けし合いながら体をパンプアップさせたりポージングを確認し合ったりし、ステージ後はお互いにパフォーマンスを讃え合う。「初めての形式の大会ということで手探りの部分もありましたが、僕たちが初めてここに立つということで、いかに盛り上げるかを意識していました」と話すように、出場者全員のそのような意識が大会の成功につながったのは間違いない。

そんな岡本の目標は、今度はリアルなステージの場でも同じように頂点に立つことだ。

「今回はこのようなコロナ禍ということで、トレーニングや大会出場に関するモチベーションに難しさを感じていた方も多かったとは思いますが、僕としてはまったく落ちることはありませんでした。もし今年は大会が開催されなくても、来年にはきっと開催されるはず、『SBCのトレンドクラスの全大会でオーバーオールを獲る!』という楽しみが、少し先に延びただけ、そう思っていました」

まさに“筋トレは人生を変える”を自身で体現し、一つの目標を達成した岡本。その笑顔でトレーニングやボディメイクの楽しさを伝える彼は、また次の目標に向かってすでに歩み出している。

文・写真/木村雄大

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