カラダに効くシャンプーの極意#3 ~頭にできた2つの凸をとる(!?)男のシャンプー法~




最近では男性でも化粧水や乳液を使う人が増えているそうです。もしかすると、10~20代の若い世代に限られるのかもしれませんが、男性は‟美”に対して無頓着という考え方は、もはや昭和人の勝手な先入観になりつつあると言えるでしょうか(笑)。

実は、この連載の写真モデルとして毎回協力してくれている当治療院のスタッフ、小槌竜司も20代の男性ですが、彼は男女を問わず美容向上に特化した施術にも今後積極的に取り組んでいきたいと言っています。

そういう意味でも、‟美”に対する男女それぞれの思考の垣根は少しずつですが取り払われつつあるのかもしれません。と同時に、その是非はさておくとして、男らしさ、女らしさという概念も今後は変わってくるような気がしています。

というわけで、前置きが長くなってしまいましたが、今回は男性の特性にスポットを当てた、体のケアに効くシャンプー法について述べてみたいと思います。

男性の場合は、女性に比べて筋力・体力面で上回る身体的強靱さという特徴を備えているがゆえ、そもそもとして日常生活において心身ともにパワーの発揮を期待されることが少なくありません。

とくに仕事でストレスを溜めている人、あるいは多忙を極めている人に共通していることは、知らず知らずのうちに、踏ん張ったり食いしばりをする機会が多いため、それによって‟ストレスの気”が頭のほう向かって上昇し、まるで鬼の角のように、頭の左右2か所になだらかな隆起ができてしまう人が少なくありません。イライラやストレスはそこに溜まりやすいのです。

踏ん張りと関連がある体の外側の筋膜もまた、頭に到達し、影響を及ぼしていることも特徴と言えるでしょう。

そこで、シャンプーでぜひ取り入れてもらいたいのが、その凸部分を手のひらで圧迫したり、あるいは凸の部分を指でひっかけて両肘をつけるように押し下げていく方法です(写真1・2)。

【写真1】
【写真2】

頭を洗う際には、ぜひこの方法を取り入れてみてください。その日、溜まったストレスもきっときれいに洗い流してくれるでしょう。

山本康子(やまもと・やすこ)

鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、コンディショニングセラピスト。施術キャリアは30年。日本代表チームのトレーナーとしてトップアスリートのボディコンディショニングを手掛けてきた。その間、約6年に渡り外国人トレーナーと共にヨーロッパなど各地を転戦した経験によって、日本にはないスピリットを強く感じ、施術テクニックはもちろんのこと、人として現在もなお進化すべく努力を続けている。2004年に、アー・ドライ治療院、2013年に筋膜リリース専門のスカンディックケアを開業。施術者の育成と労働環境整備にも力を注ぐ。

Scandic care (スカンディックケア)
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取材/光成耕司