方形回内筋(ほうけいかいないきん)




尺骨から橈骨に向けて、リストバンドのような形で走る平らな筋肉。前腕の中でもっとも深層に存在する。

円回内筋とともに、前腕を回内させる働きを持つ。小さな筋肉でありながら、前腕の回内運動において『主回内筋』と呼ばれる。

通常の回内運動は、ほとんど方形回内筋の収縮で行なわれていて、素早く強力な回内運動が必要な場合のみ、円回内筋が作用して一緒に前腕の回内運動を行なう。

この筋肉が過緊張を起こすと正中神経を圧迫し、手根管症候群のような症状を引き起こすことがある。

<起始>

・尺骨遠位1/4

<停止>

・橈骨遠位1/4

<支配神経>

・正中神経(C8~T1)

<主な働き>

・前腕の回内

<関連記事>

ストレッチをする上で知っておくべきこと【長畑芳仁のストレッチの教科書】

テーピング入門~ヒジ・ふくらはぎのテーピング~

ウエイトトレーニングで起こりやすい手首のケガ