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トレーニーがブロッコリーをたくさん食べるのはなぜ?【桑原弘樹の栄養LOVE】

サプリメント実践的活用のスペシャリストである桑原弘樹さんが、サプリや栄養や肉体に関する疑問を解決する連載。第97回は、トレーニーの象徴的な野菜と言えるブロッコリーの栄養価について。

■「ビタミンACE」がすべて揃っている

私も20年ほど前に初めてコンテストに出場した際、ジムの先輩ボディビルダーからササミとブロッコリーを食べまくれという、少々乱暴ながらボディビルダー心をくすぐるアドバイスをもらったことを思い出します。

ブロッコリーは野菜の中でも、とにかく含まれる栄養素の種類が多いのです。その中でもビタミンCが豊富のため、ハードなトレーニングや減量などで免疫が落ちがちな時のコンデション維持にも役立ちますし、他にもβカロテン、ビタミンEが含まれるので、俗に言うビタミンACEがすべて揃っており、優れた抗酸化の機能を発揮してくれます。

他にもミネラル類や食物繊維も豊富に含まれますが、中でもブロッコリー特有という点で言えばスルフォラファンというファイトケミカルが含まれます。ファイトケミカルとは第七の栄養素とも言われるもので、通常の身体機能維持には必要とされないものの、健康によい影響を与える植物由来の化合物のことです。植物が紫外線や昆虫などから身を守るために作り出すもので、代表的なものがポリフェノールですが、その中でもスルフォラファンは注目度の高い成分です。スルフォラファンはスプラウトにも含まれる成分で、強い抗酸化と解毒の機能を持ちます。

また意外にも、野菜の中ではタンパク質も多く含まれています。食べ応えもあるので、食物繊維の効果と合わせて腹持ちがよく、空腹をしのぐという点においても減量期にはとくにうれしい食材です。一方で、食感はしっかりとしていますが味的には比較的癖がないため、調味料による味付けによっては毎日食べても飽きがきにくい食材とも言えるかもしれません。

栄養素の種類が多く、栄養価が高く、抗酸化などの機能性も期待でき、腹持ちがよくて飽きがこないとなれば、それはトレーニーにとって取り入れない手はない野菜ですね。


桑原弘樹(くわばら・ひろき)
1961年4月6日生まれ。1984年立教大学を卒業後、江崎グリコ株式会社に入社。開発、経営企画などを経て、サプリメント事業を立ち上げ、16年以上にわたってスポーツサプリメントの企画・開発に携わる。現在は桑原塾を主宰。NESTA JAPAN(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会 日本支部)のPDA(プログラム開発担当)。また、国内外で活躍する数多くのトップアスリートに対して、サプリメント活用を取り入れた独自のコンディショニング指導を行ない、Tarzan(マガジンハウス)など各種スポーツ誌の企画監修や執筆、幅広いテーマでの講演会など多方面で活躍中。著書に「サプリメントまるわかり大事典」(ベースボールマガジン社)、「私は15キロ痩せるのも太るのも簡単だ!クワバラ式体重管理メソッド」(講談社)、「サプリメント健康バイブル」(学研)などがある。プロフィール写真のタンクトップにある300/365の文字は、年間365日あるうち300回のワークアウトを推奨した活動の総称となっている。300日ではなく300回であることがポイントで、1日2回のワークアウトでも可。決して低くはないハードルだが、あえて高めの目標設定をすることで肉体の進化が約束されると桑原塾は考え、実践している。