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ストロングマンへの道は険しい【佐久間編集長コラム「週刊VITUP!」第166回】

VITUP!読者の皆様、こんにちは。日曜日のひととき、いかがお過ごしでしょうか? 5月も明日で終わり。時が過ぎていくのはあっという間ですね。

 

さて、第163回コラムでプロレスラー・稲村愛輝選手のタイヤトレーニングが気になると書きました。気になったら実際に取材してみようということで、プロレスリング・ノアの道場を訪問。噂のタイヤが抜群の存在感で道場に居座っていました。

稲村選手とタイヤくんたち

稲村選手の実際のトレーニングの様子や、トレーニング論に関するインタビューは後日お届けするので、そちらの記事をご参照ください。ここでは一般人の私がタイヤと対峙して感じた印象をお届けしましょう。

 

タイヤ引きやタイヤ押しというトレーニングは学生時代に経験しており、タイヤを扱うことへの抵抗はありません。こうしたタイヤを使った練習をしていたのは高校時代のことで、結構な大きさのものを扱っていた記憶があるのですが、稲村選手が扱うタイヤは想像を超えていました。

 

上の写真の手前は100㎏タイヤ。奥は350㎏タイヤです。350㎏という重さを想像できますか? 1リットルの牛乳パック350個分ですよ。皆さんが持ち歩く500mlのペットボトルなら700本分。バーベルでいうなら25㎏プレートを14枚分。1円玉なら35万円分。簡単に扱える重さではないことがわかります。

 

そもそも350㎏なんていう重量を扱ったことがありません。現役時代でもデッドリフトはMAX150㎏程度。軽量級の私にとってこの重さはあまりにも未知の世界です。稲村選手にアドバイスをもらって350㎏のタイヤフリップに挑戦。

 

 

両手をタイヤの下に入れて胸をタイヤにつけるようにします。350㎏は腕の力だけでは挙がらないので、「相撲の立ち合いのように全身で前に押してください」と稲村選手。立ち合いのぶちかましの要領で、全身で押しながらタイヤを浮かしていくというのです。「姿勢はいいのでいけます」と言われて、チャレンジするのですが……。

 

 

全身の力を込めてもまったく動きません。本気の顔。カメラを構える部下から「やっていいですよ」と合図がでます。いやいや、動かないだけでやってるんですよ。自分でもビックリするくらい動きませんでした。体感したことがない重さであり、これが自分の体に落ちてきたらと思うと、そちらの恐怖のほうが大きかったくらいです。

 

このタイヤトレーニングは、ストロングマン・コンテストに出場する選手たちが行なうストロングマントレーニングの一つ。世界のストロングマンたちはこんなとんでもないことをやっているのかと感服しました。というわけで、実際の稲村選手のトレーニングの様子は後日公開するのでお楽しみ! まったく参考にならず、正直スマンかった。

 

佐久間一彦(さくま・かずひこ)
1975年8月27日、神奈川県出身。学生時代はレスリング選手として活躍し、高校日本代表選出、全日本大学選手権準優勝などの実績を残す。青山学院大学卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。2007年~2010年まで「週刊プロレス」の編集長を務める。2010年にライトハウスに入社。スポーツジャーナリストとして数多くのプロスポーツ選手、オリンピアン、パラリンピアンの取材を手がける。