8/21(土)に第56回東京ボディビル選手権が2部に分かれて東京・きゅりあん(大ホール)で行なわれ、第1部のビキニフィットネス部門の35才未満級で、河野安佳里が2位の柿夏芽を制して優勝を果たした。
日本のビキニフィットネスと言えば安井友梨が名実ともに女王にふさわしい結果を残してきているが、彼女の下の世代でも多くの選手が虎視眈々と女王の座を狙い、熾烈な争いが繰り広げられている。今回の東京の頂点の座を争った河野(23歳/159cm)と柿(22歳/168cm)はその筆頭と言える存在だ。
昨年、マッスルゲート東京大会でともに各クラスを制し、オーバーオール審査で激突。東京大会では河野が勝利を果たしたが、その1週間後に行われた全国大会にあたるゴールドジムジャパン2020のオーバーオール審査では同点の末に柿が制するなど、ハイレベルかつ僅差の争いを展開した。
今年に入ってからは、7月の兵庫オープン大会にともに出場。オーバーオール審査で同じステージに立ったが、河野が2位、柿が4位という結果に(優勝は今年のマッスルゲート東京大会で頭角を現した片岡彩香)。今回の東京大会では35歳未満級という身長別ではないカテゴリーで直接対決することになり、どちらが優勝してもおかしくない見事なステージングで観客を魅了した。
コンテスト出場2年目ながら、名門・日体大に通い、多くの仲間たちから刺激を受けながら研鑽を積む柿と、学生時代に安井友梨の活躍を見てコンテスト出場に夢を抱き、現在はゴールドジムでトレーナーとして働きながら己を磨く河野。次の舞台は、9月に神戸で行われる全国大会・オールジャパン選手権となるだろう。日本最高峰の舞台で彼女たちはどのような輝きを見せるのか。ビキニ界の未来を照らす二人の活躍から、ますます目が離せない。
文・写真/木村雄大