競技人生最大のショックから立ち上がった安井友梨が再び頂点に立つ【2021オールジャパン選手権】




9/5(日)、兵庫・神戸芸術センター芸術劇場で行なわれた第8回ALL JAPAN ビキニフィットネス選手権大会の35歳以上~40歳未満160cm超級で、フィットネス界の女王・安井友梨が頂点に立ち、見事に大会6連覇を達成した。

「今までの競技人生で一番ショックでした」

大会後に話を聞くとまず出てきたのは、優勝した喜びよりも、1ヶ月前に味わった悔しさだった。それは、8/8(日)に行われた第32回ジャパンオープン選手権でのこと。今年から日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)主催のコンテストで新設された「フィットモデル」にエントリーした安井は、階級別では優勝したものの、オーバーオール審査で田上舞子に敗れて2位。主戦場ではないステージであったとはいえ、国内では約7年間負け知らずのフィットネス界の女王にとって、その悔しさは誰よりも大きかったようだ。

「本当に、毎日泣きながらトレーニングするぐらいの気持ちでこの1ヶ月を過ごしてきました。このオールジャパンに向けて、非常にメンタルのコントロールが難しかったのですが、主戦場に戻ってまたゼロからスタートするんだ、絶対にここから這い上がった姿を見せるんだという気持ちで臨んだので、今はすごくホッとしています」

次の舞台は3週間後の9/26(日)。今大会で上位に進出した選手たちが集い、階級の壁を越えて同じステージに立つ「JBBF FITNESS JAPAN GRAND CHAMPIONSHIPS 2021」が大阪で行われる。

「チャンピオンシップにまた100%の状態にもっていけるように、調整していきます。フィットモデルに挑戦したことを、自分自身で後悔しない、また見てくださる方にそう思わせないように。この2年で進化した姿を、皆さまにしっかりとお見せします」

文・写真/木村雄大