栄養的な観点から、おすすめの鍋は?【桑原弘樹の栄養LOVE】




サプリメント実践的活用のスペシャリストである桑原弘樹さんが、サプリや栄養や肉体に関する疑問を解決する連載。第162回は、冬の定番である鍋のおすすめについて。

■ちゃんこ鍋はかなり優秀

これは意外に回答が難しいかもしれません。なぜなら、鍋の場合はほとんどがおすすめに近くなってしまうからです。

ただ、漠然とした表現になってしまいますが、ちゃんこはその中でもかなり栄養的観点から優秀だと言えます。タンパク質も肉も魚もOKですし、何よりも野菜がたらふく食べられます。キムチのような発酵食品を入れるパターンもできますし、調味料を変えれば味に飽きがこないのも魅力です。

以前、全日本プロレスのちゃんこ料理を管理栄養士にチェックしてもらったことがあるのですが、さまざまなバリエーションがあるものの、すべてが合格、というか文句のつけようがないというコメントでした。当時のちゃんこ番は浜亮太選手でしたが、彼のちゃんこは天下一品で、あの舌の肥えた武藤敬司さんですら、浜選手がちゃんこ番の時には昼ご飯を道場に食べにきたくらいです。

お椀によそった後で上からかける特製のタレが絶品でして、あまりのおいしさに私はよくペットボトルに詰めて持って帰っていました。一度レシピを教えてもらって忠実に再現しようとしたのですが、どこか味に違いがあって、あれこそは浜選手しか作れない特製ダレと言ってもいい逸品でした。武藤さん曰く、「最後に浜の汗が入るからあの味は他ではマネができなんだ」とか(笑)。

鍋とは少し違ってきますが、豚しゃぶもおすすめです。こちらも野菜がたくさん食べられますが、中でもニラや玉ねぎといった硫化アリルが含まれる野菜と、豚肉のビタミンB1の相性が抜群です。ポン酢などで食べれば食欲も湧きますし、疲労回復効果としては断然のおすすめで、実際私も疲労が溜まったなと感じると豚しゃぶを食べにいくことがあります。最後に鍋で一点だけ気をつけるべきは、汁に多くのプリン体が含まれていますので、汁を飲み干すなどは避けておくほうが無難だと思います。


桑原弘樹(くわばら・ひろき)
1961年4月6日生まれ。1984年立教大学を卒業後、江崎グリコ株式会社に入社。開発、経営企画などを経て、サプリメント事業を立ち上げ、16年以上にわたってスポーツサプリメントの企画・開発に携わる。現在は桑原塾を主宰。NESTA JAPAN(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会 日本支部)のPDA(プログラム開発担当)。また、国内外で活躍する数多くのトップアスリートに対して、サプリメント活用を取り入れた独自のコンディショニング指導を行ない、Tarzan(マガジンハウス)など各種スポーツ誌の企画監修や執筆、幅広いテーマでの講演会など多方面で活躍中。著書に「サプリメントまるわかり大事典」(ベースボールマガジン社)、「私は15キロ痩せるのも太るのも簡単だ!クワバラ式体重管理メソッド」(講談社)、「サプリメント健康バイブル」(学研)などがある。プロフィール写真のタンクトップにある300/365の文字は、年間365日あるうち300回のワークアウトを推奨した活動の総称となっている。300日ではなく300回であることがポイントで、1日2回のワークアウトでも可。決して低くはないハードルだが、あえて高めの目標設定をすることで肉体の進化が約束されると桑原塾は考え、実践している。