佐久間編集長のパーソナルトレーナー百人斬られ(仮)Vol.4 加藤直之(ゴールドジムイースト東京)後編




VITUP!編集長・佐久間が全国のパーソナルトレーナーさんを巡っていく「パーソナルトレーナー百人斬られ(仮)」。ゴールドジムイースト東京を中心に活動している加藤直之さんの実戦編。今回は胸のトレーニングを教えてもらいました。

加藤直之トレーナーに指導してもらったのは胸のトレーニングです。まずはトレーニングの王道であるベンチプレスから。ベンチプレスは肩のケガが多い種目でもあり、最初にバーだけで行ない、フォームをチェックしてもらいます。

アーチは組めているものの、脇が開いているため肩のケガにつながりやすいとの指摘を受け、加藤さんに見本を見せてもらいます。

「ベンチプレスはどうしても肩の位置が安定しにくくなるので、まずアーチを組むことで体幹をしっかり安定させてあげること。プラス、下ろすときの肩の外転角度が強すぎないこと、要するにヒジを開きすぎないということですね。ヒジを開きすぎないで、自然に胸が一番高くなったところに下ろしてもらうと、ケガをしにくいフォームになります」(加藤さん)

 

肩の外転角度とバーを下ろす位置を修正。これまでのフォームを修正したため、普段扱っている重量よりも軽めで50㎏×10レップを3セット行ないます(インターバルは1分程度)。

自分が思っている位置よりも、だいぶ低い位置に下ろしている印象がありましたが、加藤さんに教わったフォームで行なうと、いつもよりもしっかり胸に効いている感覚がありました。

続いてはダンベルフライ。まずは、やり方のポイントから。胸がしっかり伸びる感じを出すことが大事。ヒジを少し曲げて腕が下にきたときに胸にストレッチをかけるようにします。

教わったフォームを意識しながら10㎏で10回×3セット。

「ダンベルフライでは大胸筋がしっかり伸びるところをつくってほしいです。伸びる位置プラス、戻す時は肩の真上まで伸ばすようにしてください」(加藤さん)

軽い負荷、わずか2種目で大胸筋が張ってきているのがわかるくらい効かせることができていました。そして3種目目はチェストプレスです。今回使用するマシンはノーチラスのNITRO EVOというシリーズのもの。筋力の出力に合わせて、抵抗が変わるようにつくられているため、負荷が抜けにくいのが特徴。足が浮いた状態で行ないます。

「素晴らしい」「うまくコントロールできています」…と、加藤さんがポジティブな声がけをしてくれるので、エネルギーを持ってトレーニングに集中できます。そのうえで、「後半は少しヒジが下がっていたので少し軌道を上にするように意識してください」というように、細かくアドバイスをもらい、すぐにフォームを修正できます。

そして最後の種目はペックフライ。足は腰幅くらいにして、バーを一度中央に持ってきてポジションをつくります。胸を張って肩は引いた状態が理想です。開いて閉じての動作を15回×3セット。

「グリップは力を入れて握らず、手のひらに乗せるようなイメージです。胸を張った姿勢を維持し、胸に意識を集中して動かすことがポイントです」(加藤さん)

以上で4種目のトレーニングが終了。アドバイス通りに実践したことで、自分ひとりでトレーニングしているときよりも、確実に胸に効かすことができている実感がありました。最後に加藤さんに今回のトレーニングを総括してもらいました。

「ゴールドジムの場合はマシンが豊富なので、どんなトレーニングをしたいかを考えながらチョイスすることができます。“ここはバーベルがいい”、“これならダンベルがいい”、“ここに効かすなら単関節のマシン”、“こっちなら多関節のマシン”というように、目的に合わせて選ぶことができるので、より大きな効果を得られると思います。今回はバランス良く効かせられるように、いろいろなパターンで試してもらいました。今回のトレーニングを機に、どんどんバルクアップしていってください」(加藤さん)

というわけで、今回はここまで。自分史上最大の巨乳になるくらい、大胸筋を張らすことができました。バルクアップを目指して頑張ります。加藤さん、どうもありがとうございました。

 

【トレーナーPROFILE】
加藤直之(かとう・なおゆき)
1981年生まれ。9歳~20歳まで体操競技に取り組み、22歳からトレーニングを開始。2015年にゴールドジムに就職。ボディビルダーとしてフィットネスを学びながら、アドバンストレーナーとして勤務している。主な戦績は以下の通り。
2005年千葉県ボディビル選手権優勝/2008年関東クラス別選手権75kg級優勝/2011年関東ボディビル選手権優勝/2012年ジャパンオープン選手権優勝/2013年日本選手権9位/2014年日本選手権11位、日本クラス別選手権70kg級優勝/2019年日本選手権3位、日本クラス別選手権70kg級3位、2021年日本クラス別選手権優勝、日本選手権4位、IFBB世界選手権40ー44歳80㎏以下級3位。

 

【店舗情報】
ゴールドジム イースト東京
〔住所〕東京都江東区南砂3-3-6
〔料金〕(価格は税込)
■レギュラーメンバー
フルタイム(全営業時間)/11,000円
ゴールド(フルタイム・レンタル5点セット付)〈※1日1回〉/16,500円
デイタイム(月~土・祝日 OPEN~18時)/8,800円
ウィークエンド(土・日・祝日 OPEN~CLOSE)/6,600円
〔営業時間〕
月~土 7:00~23:00
日 7:00~20:00
※祝日は該当曜日の営業時間
※休館日は第3月曜日
※休館日は浦安店・東陽町店・行徳アスレチックセンター店・本八幡店・南船橋店の利用可能
【加藤さんのパーソナルトレーニング】
60分/7,700円(都度払い)

 

佐久間一彦(さくま・かずひこ)
1975年8月27日、神奈川県出身。学生時代はレスリング選手として活躍し、高校日本代表選出、全日本大学選手権準優勝などの実績を残す。青山学院大学卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。2007年~2010年まで「週刊プロレス」の編集長を務める。2010年にライトハウスに入社。スポーツジャーナリストとして数多くのプロスポーツ選手、オリンピアン、パラリンピアンの取材を手がける。