【渡辺華奈のデートするならジムがいい 第35回】自分の健康法は普通の生活をすること




前回に続き、読者の方の質問に答えていきたいと思います。今回の質問はこちらです。

 

Q:華奈さんがやっている健康法があったら教えてください。

 

健康法っていろいろありますよね。自分の場合は特別に何かを意識しているというよりは、普通の生活をすることを大事にしています。

 

そのなかで一番こだわっているのは睡眠です。寝る前にお風呂に入って半身浴をして、最低でも8時間以上は寝るようにしています。なるべく早めに帰宅するように調整したり、遅くなってしまうときは翌日の予定を調整したりして、とにかく8時間睡眠をキープするように心がけています。どうしても予定が詰まっていて8時間以下になってしまうと、日中は眠気を感じますし、睡眠が7時間以下になると体調が悪くなってしまいます。自分の健康にとって、睡眠は一番大事な部分だと思います。

 

他には当たり前のことですが、栄養をしっかり摂ること。以前のコラムでも紹介したように、栄養バランスを考えて普段はだいたい同じようなものを食べています。これが外食をして食べすぎたりすると、便通が悪くなったり、体が重く感じたり、顔がむくんだりしてしまいます。イレギュラーが起きるとすぐに体が反応するようになっています。

 

水分をたくさん摂ることも健康法の一つと言えるかもしれません。愛飲しているのが「MCMのめぐみ」という、いろいろな栄養素を含んだ水です。練習をしていたり、半身浴をしたりということもあって、自分は毎日5~6リットルくらい水を飲んでいます。普通のミネラルウォーターにBCAAを入れたり、サプリメントを入れたり、いろいろな形で5~6リットル飲みます。

水をたくさん飲みます

 

水分をたくさん摂っている影響か、発汗量もすごく多く、お肌にも良さそうな気がします。水分を多く摂取していると、汗だけでなく、トイレも近くなります。こうして老廃物が出ていくので、水分はなるべく多く摂ることをオススメします。ただ、トイレが近くなるのは、気をつけないといけないこともあります。たとえば、仕事や取材ですぐにはトイレに行けない状況が予想されるときは、いつもより水分摂取を控えめにします。減量のときは水分摂取の仕方は変わってくるのですが、普段は本当にたくさん飲みます。これは何かきっかけがあったのではなく、昔から無意識にやっていたことです。

 

では、減量中の水分摂取はどうかというと、ゼロカロリーのコーラや炭酸水を飲むこともあります。減量中は味のないものばかり飲んでいるとしんどいので、味を求めてゼロカロリーのモノを飲みます。炭酸水はお腹が膨れるので減量のときにはありがたい飲み物です。高校時代、減量のときにイカを食べながら満腹中枢を刺激して、お腹が膨れるように炭酸を飲んでいました。

 

減量中の水分といえば、多くの選手がブラックコーヒーを愛飲しています。「コーヒーがいいよ」と勧めてもらうのですが、自分は苦くてダメなんです。ミルクと砂糖を入れて飲んだらカロリーが高くなってしまうので意味がないんですよね。コーヒーを飲めるようになって、「深煎りでお願いします」みたいなことを言ってみたいです。

 

自分の健康法をまとめると、しっかり栄養のあるものを食べて、水分をしっかり摂って、半身浴をして8時間以上寝ることです。要するに普通の生活をすることなのですが、今の時代はそれがなかなか難しいのかもしれないですね。仕事が忙しいとどうしても不規則になって、睡眠時間が短くなったり、食事のバランスが崩れたり、運動する時間がなかったりと大変だと思います。それでも健康に気をつけたいなら、普通の生活を心がけるようにしましょう。

 

最後にもう一つ大事なことは、ストレスをためないことです。自分の場合は格闘技をやること自体がストレス発散になっています。皆さんもリフレッシュできるものを何か一つ見つけると、心が健康になって、より健康的な生活ができると思います。

 

 

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渡辺華奈(わたなべ・かな)
1988年8月21日、東京都出身。7歳から柔道を始め、高校ではインターハイ2位、アジアジュニア優勝などの実績を残し、東海大進学後、1年時に全日本ジュニア優勝を飾る。卒業後、JR東日本へ入社し、オリンピックを目指して競技を続けた。2017年に同社を退社し、格闘家に転身。同年12月3日にデビューを勝利で飾ると29日にはRIZIN初参戦で実力者杉山しずかに勝利。2021年よりアメリカ格闘技団体「ベラトール」に参戦している。所属はFIGHTER’S FLOW