お酒が大好きなお腹ポッコリ中年男です。ダイエットをしたいのですが、食事面ではどんなことに気をつければいい?【桑原弘樹の栄養LOVE】




サプリメント実践的活用のスペシャリストである桑原弘樹さんが、サプリや栄養や肉体に関する疑問を解決する連載。第181回は、お酒がやめられない中年男性の体型の悩みについて。

■まずは2週間実践してみる

お酒が好きな人は、お酒のカロリーもさることながら一緒に食べるアテ(おつまみ)のカロリーがばかになりません。とはいってもお酒をやめるという決意はなかなか難しいものでしょう。逆に言えばアルコールの量を少し制限すると同時に、食べるおつまみのカロリーを控えめにする(なしにする)だけでも日々の積み重ねとしてはダイエット効果があるでしょう。

また一般的にお酒は夜飲むでしょうから、晩ご飯のカロリーを少し減らすのもいいかと思います。その場合には糖質を少し減らすようにして、おかずはきちんと食べるようにしてください。この場合にも気をつけるべきは、晩ご飯を節制しているからという理由でお酒の量やおつまみの量が増えてしまっては元も子もない、いわゆるモラルハザードとなってしまいますので要注意です。

他には、野菜をベースに食物繊維をしっかりと摂るというのもダイエットに役立ちます。食事の前半に野菜をしっかりと摂ることで、満腹感が生まれて過食を防ぐ効果がありますし、体内への吸収を緩やかにしてくれるため急激な血糖値の上昇防止にもなります。また不溶性か水溶性かの違いはあるものの、基本的に腸内環境を整えてくれるので便通改善や免疫力維持も期待できます。

アルコールの量を減らす。

同時におつまみを制約する。

晩ごはんには野菜をはじめ食物繊維をしっかりと摂る。

晩ごはんの糖質を制限する。

このあたりを継続するだけでポッコリお腹の改善につながると思います。継続させるコツのひとつは期間の設定です。とりあえず2週間とか、明確なゴールを決めておくと続けやすいです。手帳などに子どもの宿題のように実施できた時は〇、少し崩れた時は△、実施できなかった日は×をつけていくのも意外に意識づけになりますので、ぜひ試してみてください。


桑原弘樹(くわばら・ひろき)
1961年4月6日生まれ。1984年立教大学を卒業後、江崎グリコ株式会社に入社。開発、経営企画などを経て、サプリメント事業を立ち上げ、16年以上にわたってスポーツサプリメントの企画・開発に携わる。現在は桑原塾を主宰。NESTA JAPAN(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会 日本支部)のPDA(プログラム開発担当)。また、国内外で活躍する数多くのトップアスリートに対して、サプリメント活用を取り入れた独自のコンディショニング指導を行ない、Tarzan(マガジンハウス)など各種スポーツ誌の企画監修や執筆、幅広いテーマでの講演会など多方面で活躍中。著書に「サプリメントまるわかり大事典」(ベースボールマガジン社)、「私は15キロ痩せるのも太るのも簡単だ!クワバラ式体重管理メソッド」(講談社)、「サプリメント健康バイブル」(学研)などがある。プロフィール写真のタンクトップにある300/365の文字は、年間365日あるうち300回のワークアウトを推奨した活動の総称となっている。300日ではなく300回であることがポイントで、1日2回のワークアウトでも可。決して低くはないハードルだが、あえて高めの目標設定をすることで肉体の進化が約束されると桑原塾は考え、実践している。