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一触即発! ジムのマナー問題【佐久間編集長コラム「週刊VITUP!」第203回】




VITUP!読者の皆様、こんにちは。日曜日のひととき、いかがお過ごしでしょうか? 息子が週1~2回程度、近所のジムに通うようになり、一緒にトレーニングをしました。ジム初心者なので、器具の使い方などトレーニングの仕方を教えるのはもちろん、それ以上に利用している方を不快にさせないマナーを伝えました。

 

4月になると新生活をスタートさせる方も多いと思います。それに伴い、ジム通いを始める人もいるかもしれません。先日、普段利用しているジムでかなり大胆なマナー違反があり、違反側にキレられ、一触即発となってしまったので、そういうことがないように、最低限のマナーを守ってほしいと思います。

 

なぜ一触即発になったのかを説明しましょう。その日はいつも通り朝8時から会社付近のジムへ行きました。2階のマシンエリアで軽くストレッチをした後、3階のフリーウエイトゾーンへ。パワーラックが埋まっていたので、チンニングをやることにしてケーブルマシンのところにいくと、無造作にダンベルが転がっていたのです。

 

「ちゃんと片付けろよ」と思って、ダンベルをラックに戻すと「NO!○○○○○○!」と怒鳴り声が聞こえました。少し離れたところから外国人の方がやってきて、マスク越しでもツバが飛びそうな勢いで文句を言ってきました。英語なのでよくわかりませんが、「俺が使ってるのになんで片付けるんだ」的なことだと思います。

 

どうやらその外国人の方はスミスマシンでトレーニングをしつつ、コンパウンドセットでダンベルを使っていたようです。それならスミスマシンのほうにダンベルを持っていけよ…という話です。誰もいない場所にダンベルが放置されていたら、片付け忘れだと思っても仕方ないし、そもそも床に転がっていたら邪魔だし危険です。

 

自分が変なことをしておいてキレてきたので、こちらも頭に来て「オマエのやってることはマナー違反だからな。ダンベルをあっちに持っていけ、このボケ!」と冷静な口調の日本語で言いました。日本に住んでいる方だと思うので、おそらく少しは日本語がわかるはずです。その後はダンベルをスミスマシン付近へと移動させました。最初からそうしろよ、このボケ!という感想です。

 

使ったものは元の場所へ

 

さて、ジムは周りの人を不快にさせてはいけません。そのために注意したいことをざっと羅列していきましょう。

 

①アルコール消毒

コロナ以前からのジムの絶対的なマナーです。初心者の方だとうっかり忘れてしまったということもあるかもしれないので、アルコール消毒は忘れないように注意してください。

 

②器具、マシンの独占

パワーラックなどはだいたい20分、30分というように使用時間が決められていると思います。一人で長時間利用するのはやめましょう。

 

③スマホパシャパシャ

SNSでのアピール用に写真を撮るのは良いのですが、周りの人が写り込んだり、音がパシャパシャ鳴ったりするのには気をつけましょう。

 

④元の場所に片付けない

使用したプレートや器具は必ず元の場所に戻しましょう。向きを揃えておくことも大事です。「何となくこの辺でいいか」というようにテキトーな場所に戻すのはNGです。

 

⑤大きな声を出す

バーベルを持ち上げるときに気合を入れて声が出てしまうこともあると思います。ただ、あまり大きな声を出すと周りの人をビックリさせる恐れがあります。また、その際にバーベルやダンベルを乱暴に床に投げるのもやめましょう。

 

⑥お喋り

春休みになると学生さんが友達と一緒に来ていることもよくあります。そんなとき、トレーニングよりもお喋りに夢中にならないように注意しましょう。

 

⑦服装

普通にトレーニングできる服装であれば問題ありませんが、過度な露出があったり、運動に適していないシューズだったりは、あまり良いとは言えません。また、汗をかいたら着替えることもマナーです。びしょびしょのTシャツのままトレーニングを続けるのはNGです。

 

ということで今回は新生活に先駆けてジムでのマナーの話でした。キレてきた外国人の方と気まずいままは嫌なので、今度会ったら「キレてないですよ」と笑顔で挨拶しようと思います。

 

佐久間一彦(さくま・かずひこ)
1975年8月27日、神奈川県出身。学生時代はレスリング選手として活躍し、高校日本代表選出、全日本大学選手権準優勝などの実績を残す。青山学院大学卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。2007年~2010年まで「週刊プロレス」の編集長を務める。2010年にライトハウスに入社。スポーツジャーナリストとして数多くのプロスポーツ選手、オリンピアン、パラリンピアンの取材を手がける。