健康的なハンバーガー(セット)をつくるとしたら?【桑原弘樹の栄養LOVE】




サプリメント実践的活用のスペシャリストである桑原弘樹さんが、サプリや栄養や肉体に関する疑問を解決する連載。第189回は、ジャンクなイメージのあるハンバーガー、またはハンバーガーセットを健康的にするにはどうすればいいのか?という疑問について。

■おいしさを追求し、その他の食事をストイックに

ハンバーガーは定期的に食べたくなる食べ物ではないでしょうか。CMの効果なども大きいかもしれませんね。何をもって健康的と考えるかにもよりますが、どうしても脂質が多くなってしまうのがハンバーガー、もしくはハンバーガーセットの宿命かもしれません。

その中でも圧倒的に脂質が豊富なのは、やはりフライドポテトです。品薄となってMサイズしか頼めないなどとなると、ますます食べたくなるのが人情ではありますが、ここは心を鬼にしてガマンリストに載せておきましょう。それと、ハンバーガーと言えばコーラが定番な気がしますよね。特大サイズのコーラをグビグビ飲みたいところですが、こちらもガマンリストとしておき、どうしてもの場合はゼロコーラにします。

その上で何を組み合わせていくかです。まずハンバーガーはチーズバーガーにして、タンパク質を少し増やします。続いてフライドポテトの代わりにチキンナゲットあたりとし、少しでも脂質を抑え気味にします。またサラダがサイドメニューにあれば、ぜひ追加するとグッと健康が近づいてきます。飲み物はゼロコーラもいいですが、リンゴジュースやオレンジジュース、牛乳あたりにして微量栄養素を少し加えておきます。

こんな感じで健康バーガーセットとなりますかね。ただし、それでも脂質は多めですし、たとえばグルテンフリーなどを意識している場合にはNGとなってしまいます。したがってハンバーガーを食べる時は、あまり極端に健康面を意識せず思いっきりおいしさを満喫するのがいいのではないかと思います。その代わり、その日の他の食事をグッとストイックにしてやったほうが、トータル的な満足度も上がるように思います。

私もよく「ハンバーガーなんて食べないでしょう?」と聞かれることがありますが、間隔はさておきけっこう定期的に食べています。少し脂質を摂り過ぎないようにというくらいで、他はほとんど無視をしておいしさを追求する感じです。メリハリをつけて食べれば、何の心配もないと思います。


桑原弘樹(くわばら・ひろき)
1961年4月6日生まれ。1984年立教大学を卒業後、江崎グリコ株式会社に入社。開発、経営企画などを経て、サプリメント事業を立ち上げ、16年以上にわたってスポーツサプリメントの企画・開発に携わる。現在は桑原塾を主宰。NESTA JAPAN(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会 日本支部)のPDA(プログラム開発担当)。また、国内外で活躍する数多くのトップアスリートに対して、サプリメント活用を取り入れた独自のコンディショニング指導を行ない、Tarzan(マガジンハウス)など各種スポーツ誌の企画監修や執筆、幅広いテーマでの講演会など多方面で活躍中。著書に「サプリメントまるわかり大事典」(ベースボールマガジン社)、「私は15キロ痩せるのも太るのも簡単だ!クワバラ式体重管理メソッド」(講談社)、「サプリメント健康バイブル」(学研)などがある。プロフィール写真のタンクトップにある300/365の文字は、年間365日あるうち300回のワークアウトを推奨した活動の総称となっている。300日ではなく300回であることがポイントで、1日2回のワークアウトでも可。決して低くはないハードルだが、あえて高めの目標設定をすることで肉体の進化が約束されると桑原塾は考え、実践している。