頭板状筋(とうばんじょうきん)




 

板状筋の一つで、頸部の後面にあるV字型の筋肉。

僧帽筋や菱形筋の深層に位置する比較的大きな筋肉で、両側が同時に作用すると頸部が伸展。片側だけが作用すると頸部の回旋、側屈が見られる。

この周囲の筋肉は前かがみの姿勢で引き伸ばされたまま固まりやすく、スマホ首などと呼ばれる近年の不定愁訴の一要因となる筋群である。

首や肩のこりを引き起こす原因筋のため、酷使には注意したい。

<起始>

・第4頸椎~第3胸椎の棘突起、項靭帯

<停止>

・側頭骨の乳様突起

・側頭骨の上項線

<支配神経>

脊髄神経後枝(C1~C5)

<主な働き>

・頸部の伸展、側屈、回旋

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